開局当時は、若者世代に向けたコンテンツに力を入れていたABEMAだが、目指すは「全世代」に楽しんでもらえるメディアになることだと野村氏は言う。
「当初は、生活環境やメディア環境が変わる中でテレビを見なくなっている若者たちにより使ってもらいたいという思いでスタートしましたが、マスメディアということを考えると最終的には幅広い世代、様々な嗜好性を持った方々に楽しんでいただけるコンテンツや機能を提供していきたい」
そして、スポーツを強化してきたことで、「男性や大人の層にも見てもらえるようになってきました」と利用者層が拡大。「気に入って利用してくださっている若い層の方にも引き続き楽しんでもらいながら、上の層の方にも使っていただけるサービスにしていきたい。フェイズが変わってきています」と語る。
そして、今年9月に生中継したフロイド・メイウェザーと朝倉未来の対戦があった週で、開局以来の週間利用者数を記録したことに触れ、「毎年着実に右肩上がりで利用視聴者は増えてきており、順調に伸びているなと思っています」と手応えを口に。「ここからさらに多くの方々に楽しんでもらえるように、引き続き同じようなペースで進んでいけたら」と力を込めた。
最後に野村氏は「“新しい未来のテレビ”と掲げてやっているからこそ、見たいときにいつでも見たいものが見られるメディアになっていきたい。今まで無料で見られるのが当たり前だったワールドカップが見られなくなるなど、環境が変わりつつある中で、何でも見られるメディアになっていけたら。その中でスポーツジャンルは積極的にチャレンジしていきたいですし、ワールドカップも次回もチャレンジできるように頑張っていきたいと思っているので、期待してほしいですし、応援してほしいです」とメッセージ。
さらに、「ニュースを24時間無料で編成しているのはうちしかないですし、将棋や麻雀、格闘技など、ABEMAでしか見られないものがたくさんあり、アニメも充実しています。最近増えているオーディション番組もABEMAでも多数放送していて、ABEMAから次世代のスターやトレンドをどんどん生んでいきたいと思います」と熱く語った。
(C)AbemaTV, Inc.