――金髪から黒髪にされたのは、教師役だからということですよね?
そうです。
――金髪に慣れていたので最初は衝撃がありました。
一時期、ボックスヘアにしていたときに黒髪でしたが、普通の丸い感じで黒髪はやったことがなかったので確かに見慣れないですよね。でも僕自身は生まれてからこっちで生きていた時間のほうが長いので、全然違和感はないです。昔の僕っぽいなと。初めて髪を染めたのがこの世界に入ってからなので。ただ、ライブで見つけにくくなったと。NESMITHさんも黒髪で見分けがつかないという声もあって、NESMITHさんごめんなさい(笑)
――『覆面D』の撮影終了後は、金髪に戻すのでしょうか?
自分の中では黒のままでいいかなって。形は変えると思いますけど。『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)に出演したときに、2回目の出演で改名したほうがいいと言われましたが、1回目の出演のときに髪色を大人っぽい感じに変えたほうがいいと言われていたんです。自分もちょっと飽きていたし、いい機会だなと思って『覆面D』きっかけで黒髪にして、このまま黒髪で遊んでみようかなと思っています。
――そして、「関口メンディーー」に改名も。(『覆面D』においては関口メンディー表記)
占いを信じる信じないというより面白いなと思いました。ちょっと前から危惧していることがあって……これまでメンディーという名前に出会ったことがなくて、「僕だけじゃない!?」って思っていたのですが、最近メンディーという名前がスポーツ界隈とかで増えてきていて、ほかのメンディーさんと差を出したいと思った時に「メンディーー」はありだぞと。しかも、「メンディーー」って言うと口角が上がるので、僕の名前を言うだけでみんな笑顔になるという最強ネームなんです!
――確かに口角上がりますね! 改めて……並々ならぬ思いで挑まれた『覆面D』はご自身にとってどんな作品になりそうですか?
ここまで自分と重なる役、ここまで思いを入れられる役はたぶん今後出会えないと思っています。まだそんなに役者としてのキャリアがあるわけではないですが、これを超える役はないだろうなと。だからこそ、本気で向き合わないといけないと思いましたし、この作品を今年一番の作品にしたいと思っています。この作品を世に届けることで、ちょっと世の中が変わると思っていて、貧困の問題や親ガチャの問題など、ドラマで取り扱っていることが現実として起こっているので、そういう境遇にいる人たちの背中を押せたら。そのために、何が何でもたくさんの人に届くように頑張りたいと思います!
――運命的な作品と出会えたということですが、今後の活動についてもどう思い描いているか教えてください。
僕がエンタテインメントに携わる理由は、挑戦する人を1人でも増やしたいからなんです。もともと恵まれた環境にいたわけでもない僕が成果を出したり挑戦することで、こんな世界があるということを伝えたいなと。遅刻ばかりしていて謹慎になった過去もあって、できた人ではないですけど、そんな人でも頑張ったらいろんなことができるのだと、そういう風に感じてもらって、何かに挑戦する人が1人でも増えたらうれしいです。
――パフォーマーや俳優としてこんなことがしたいというより、どの活動においても挑戦する姿を見せていくということですね。
そうですね。アーティストとしての活動やお芝居、バラエティは手段にすぎなくて、目的は挑戦できる人を1人でも増やすこと。これからもそういう風に生きていきたいと思います。
1991年1月25日、アメリカ生まれ、東京都出身。2012年11月、GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてメジャーデビュー。2014年4月にEXILE新パフォーマーに決定し、EXILEに加入。2016年にはNIGO、EXILE NAOTO、VERBAL、SWAYと共にヒップホップユニット・HONEST BOYZ」としても始動。俳優活動としてドラマ『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』(19)、『モトカレマニア』(19)、映画『HiGH&LOW』シリーズ、『PRINCE OF LEGEND』などに出演。また、バラエティ番組でも活躍中。