超広角と望遠のカメラを変更

そして、肝心のカメラ機能です。「Pixel 7」はメインカメラと超広角カメラ、「Pixel 7 Pro」はメインカメラと超広角カメラに望遠カメラという構成は、「Pixel 6」シリーズと変わりません。

  • Pixel 7とPixel 7 Proのカメラ

    「Pixel 7」(左)と「Pixel 7 Pro」(右)のカメラ。カメラの構成は「Pixel 6」シリーズと同じです

  • Pixel 6 ProとPixel 7 Proのカメラバー

    「Pixel 6 Pro」(左)と「Pixel 7 Pro」(右)。カメラバーの存在は同じですがデザインが変更され、超広角・メインカメラ、望遠カメラという2つのグループに分けられています

  • Pixel 6とPixel 7のカメラバー

    こちらは「Pixel 6」(左)と「Pixel 7」(右)。デザインはそれぞれのシリーズで共通しています

  • カメラバーを側面から

    カメラバーはブラックからおのおののボディカラーに合わせたカラーになり、ガラス素材からメタル素材へ……という感じでイメージが変更されました。太さは変わらないのですが、側面から見ると側面のカーブがなだらかになっているようです

メインカメラはいずれも有効画素数5,000万画素1/1.31型センサーを搭載。Octa PD Quad Bayerセンサーで、ピクセルビニングによってピクセルピッチは1.2μm。レンズの画角は82度で、実焦点距離は6.81mm、35mm判換算で24mm。F値はF1.9で、スペックを見る限りは、「Pixel 6」と変わらないようです。

  • Pixel 7 Proの撮影例

    「Pixel 7 Pro」のメインカメラでの描写。写りは自然で破綻もなく、ボケも自然

「Pixel 7」の超広角カメラは1,200万画素のセンサーで、ピクセルピッチは1.25μm。レンズの画角は114度、実焦点距離は2.35mm、35mm判換算で16mm。レンズのF値はF2.2なので、こちらもスペックの違いはなさそうです。

大きく変わったのが「Pixel 7 Pro」。超広角カメラには新たにAFを搭載。有効画素数は1,250万画素で変わらず、ピクセルピッチも1.25μm、レンズのF値F2.2という数字も同じです。ただ、画角が125.8度と広くなり、実焦点距離は1.95mm、35mm判換算13mmというレンズに変わりました。

  • Pixel 7 Proの超広角カメラの撮影例
  • Pixel 6 Proの超広角カメラの撮影例

    「Pixel 7 Pro」(上)と「Pixel 6 Pro」(下)、いずれも超広角カメラの撮影例。描写の差はほとんど感じませんが、左の窓の半分ほど、Pixel 7 Proは画角が広くなっています

さらに望遠カメラも変更。画素数は4,800万画素で、ピクセルビニングという点は変わりませんが、ピクセルピッチが0.8μmから0.7μmにわずかに小型化。代わりに光学倍率が4倍から5倍へと変わりました。画角は23.5度から20.6度へと狭くなっています。

実焦点距離は19mmで変わらず、35mm判換算だと104mmだったのが117mmになりました。Exif表記の倍率を見ると「Pixel 6 Pro」が約4.3倍、「Pixel 7 Pro」は約4.9倍という数字です。

  • Pixel 7 Proの望遠カメラの撮影例
  • Pixel 6 Proの望遠カメラの撮影例

    「Pixel 7 Pro」(上)と「Pixel 6 Pro」(下)の望遠カメラの撮影例。画角の違いが分かります。意外に描写が異なり、「Pixel 6 Pro」の方が全体的にシャープネスは強め。「Pixel 7 Pro」は周辺がぼやけていて、自然な描写と言えなくもないですが、これは画像処理の違いでしょう

ちなみに「Pixel 6 Pro」は1/2型センサーを搭載していました。「Pixel 7 Pro」のセンサーは非公表ですが、1/2.55型のSamsung製ISOCELL GM5センサーあたりでしょうか。