今年8月7日に20歳の誕生日を迎えた蒔田。「ようやく20歳になり、これからもっといろんな幅の役ができるのですごく楽しみです。自分とかけ離れている役をやってみたいですね。めちゃめちゃメルヘンとか(笑)、私じゃなさそうな役も演じられたら」と声を弾ませ、「普段のお芝居ではできない役になれる声優のお仕事もまたやってみたいです」とも話した。
20歳になって意識の変化はあるのか尋ねると、「大人になったからというより、逆に子供らしさというか、楽しいからこのお仕事をしているという気持ちを忘れたくなくて。ずっと楽しんでいたいです」と自身の考えを述べる。
とはいえ、楽しめなくなるときもあるという。「しんどいシーンばっかりのときは役の気持ちにのまれてしまうことがあります。また、『朝が来る』の前後や、朝ドラの頃はすごく大変だったので燃え尽きました(笑)。でも戻ってきました。やっぱりこれしかないなって」。大変な時期はあっても、天職だというのは「ずっと思っています」とブレない。
今後についてはどのように思い描いているのか。「もちろんお仕事ですけど、自分がやりたくて始めたことだから、それをずっと大切に楽しめたら」と、やはり「楽しむ」ことを第一に考えている。
ずっと楽しんでいられるために大切なことは何だろうか。蒔田は「頑張りすぎないこと」と答え、「頑張りすぎて好きじゃなくなってしまったら元も子もないので。もちろん頑張らないといけない場面もありますが、頑張りすぎたらしんどくなってしまうので適度に」と話した。
また、『おかえりモネ』や『妻、小学生になる』という話題のドラマへの出演で反響を実感したと言い、「いろんな人が見てくれているのを感じられてうれしかったです」と視聴者の声もパワーになっているようだ。
最後に改めて『君愛』について「非現実的だけどどこか実際にありそうな、あったらいいなと思える素敵な作品です。演じた栞は感情の起伏が激しくて、すごく楽しそうな栞や、今にも消えてしまいそうなくらい悲しい栞など、いろんな栞がいるのでそこも楽しんでいただけたら」とアピールした。
2002年8月7日生まれ、神奈川県出身。2020年公開『朝が来る』で、日本アカデミー賞新人俳優賞ほか数々の賞を受賞。主な出演作は映画『万引き家族』、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』、ドラマ『妻、小学生になる。』など。