■このスーパーがこんなに好きだったんだ
――一体、スーパーの何がここまで人を惹きつけるのでしょうか。
スーパーって、その土地の生活を支えるという意味でなくてはならないし、だからこそ競争も激しくて、お客さんに対して嘘があるとやっぱり一気に客離れしちゃう、真剣勝負の仕事だと思うんですよね。だからこそ、これだけみんなが盛り上がれるというか、気持ちが一つになれたのかなと思います。
――リスナーさんの熱量が本当にすごくて驚きました。
みんな、自分が好きなスーパーの話を誰かにしたくても、なかなか機会がないから。あと、メールを募集されたことによって、「私、このスーパーがこんなに好きだったんだ」と改めて気づいて、感動してる人もいました(笑)。
――スーさんも、オオゼキが中間発表でベスト5にランクインしたときに喜びの声を上げていましたね。
オオゼキはレジ打ちがすごく速い方がいたり、お店の店員さんのケアが素晴らしいらしくて、そういうところを評価しているリスナーが多かった。働いている人を大切にするスーパーには、やっぱり上位にランクインしてほしいなと、生活者として思います。オオゼキは下北のお店が特に有名ですけど、あそこの前を通るだけでも活気をもらえるので、すごいスーパーですよね。
――ちなみに、スーさんがスーパーを推す上で重要視するポイントはどのようなところでしょうか?
私は魚類ですね。それはコロナ禍であるこの3年を経て変わったところなんです。外食する機会が減って、家でお刺身を食べる機会がものすごく増えたんです。そうなったときに、“身の丈お刺身”ってあるじゃないですか?
――分かります(笑)。この値段だったら、無理せずに買えるなというお刺身ですね。
身の丈の値段でおいしいお刺身が置いてあると、そのスーパーに行く頻度は上がりますし、身の丈の値段よりも高価な良いお刺身が安くなってると嬉しくなります。高級スーパーと呼ばれるところのお刺身って、「そりゃうまいでしょ!」って値段なんですけど、そういう高級スーパーほど、時間がくると値段をドンと下げたりするんですよね。
TBSラジオの近くだと、東京ミッドタウンのプレッセ(プレミアム)にお刺身を買いによく行きます。プレッセはいろんなお刺身の切り落としが結構な量入ったパックが、セールになると1,000円以下で買えたりするので、それを買って帰って、何日か分のマリネにしたり。4種類の白身魚を塩で食べるっていうパックもドンと値段が下がって、700円くらいになるの。普通に考えたら、700円って安くはないんですけど、量を考えたらお買い得なんです。ただ、ちょっと行く時間を間違えたら、全部売り切れてしまっていることもあるので、なかなか難しい……(笑)。プレッセはラムもおいしいの。ラムもいろんなところで買えるようになったけど、やっぱりちょっと当たり外れがあったりしますね。