ヘルスケア関連機能は日常使いでもお役立ち

Amazfit T-Rex 2は、ヘルスケア関連機能も豊富に備えている。心拍数、SpO2、ストレスレベル、睡眠の質などの健康指標をひと通り計測可能だ。もし、ワークアウトやアウトドアで活用する機会が少ないとしても、日常使いで十分活躍するだろう。

  • 特筆すべきは、1回の操作で心拍数、SpO2、ストレスレベル、呼吸速度をまとめて測定できる機能が備わっている点。同機能を使えば、それぞれの健康指標を個別に測定しなくて済むので便利だ

  • ウォッチ単体でも、記録をグラフで確認できる

ワークアウトと関連したところでは、心拍数や運動時間などの情報を元に、活動量を数値化する「PAI(Personal Activity Intelligence)」も記録できる。この指標は、直近7日間の累計数値で最終的に100PAIを目指すことを、健康維持の目標とする仕組みだ。

  • PAIの記録もウォッチ上で画面できる

T-Rex 2に指定のルートを追加・表示するには?

ペアリングや、設定操作、運動記録やヘルスケア関連情報の管理などには、スマートフォンにインストールした「Zepp」アプリを使用することになる。

  • ペアリング操作の大まかな流れ。Zeppアプリを起動し、登録・ログイン操作を済ませたのち、「プロフィール」タブの「デバイスを追加」から「腕時計」を選ぶ、「QRコード付きウォッチ」を選択。画面指示に従って、以降は操作を進めよう

Zeppアプリが備える機能は膨大なので、ここでは概要だけ紹介しておこう。同アプリの画面は、「ホームページ」「健康」「プロフィール」という3つのタブに分かれている。

  • 左から「ホームページ」「健康」「プロフィール」のタブ画面

「ホームページ」タブでは、各種のデータカードが表示され、歩数や睡眠、PAIの記録などの情報を素早く確認できる。「健康」タブでは、ワークアウトの記録や、目標設定の変更などが可能だ。そして、「プロフィール」タブでは、デバイスの設定や、アプリ設定などが可能だ。

ここで特筆すべきは、ルートを追加するための手順だ。今回は、あらかじめブラウザのGoogleマップで経路を検索し、ルートが表示された状態のURLをコピー。それをルート情報に変換するフリーのWebサイトを使って、「.gpx」拡張子のデータとして整えておいた。

そのデータをiPhoneに共有し、共有メニューなどからZEPPアプリで起動するように選択。画面右上の「保存」をタップすると、そのルートが「マイルート」として表示された。登録したルートは、「プロフィール」タブの「マイルート」から確認可能だ。最後に、画面右上の「…」ボタンから「デバイスに送信」を選択すれば、準備完了となる。

  • iPhoneのZeppアプリに「.gpx」ファイルを共有してルートの保存操作を行ったのち、画面右上の「…」ボタンから「デバイスに送信」を選択。保存したルートは「プロフィール」タブの「マイルート」に表示される

これで、ワークアウトの中断中に表示される「ナビゲーション」メニューから「マイルート」を表示できるようになった。

ちなみに、検証時点において、こうした手順はアプリ内でも十分に説明がされていなかったため、使用方法は自力で調べる必要があった。ほかにも機能は多いが、使いこなすには調べながら徐々に試していくしかないだろうと思う。

以上のように、説明が不十分であったり、日本語フォントが不自然であったりする部分も一部見られたが、Amazfit T-Rex 2は基本的には使いやすいスマートウォッチだと感じた。高耐久・高スタミナで、かつ機能が豊富なのも確かだ。

ウェアラブルデバイスの扱いに慣れており、操作・機能についてのリサーチが苦にならない人ならば、豊富な機能を活かして楽しめる一台だと思うし、43,780円という価格も手頃感があるだろう。アウトドアでのアクティビティに挑戦する際には、検討してみてはいかがだろうか。