山歩きでもしっかり位置情報を取得
Amazfit T-Rex 2は、米国国防総省が定める物資調達規格である通称「MIL規格」の15種類に準拠。10気圧の防水にも対応するほか、耐塩水性もあるため、水辺や海でのアクティビティでも利用可能だ。また、先述のようにマイナス30度の極寒の地でも動作するとされ、ウィンタースポーツなどでの活躍も期待できる。
回復度合いを表示できることもメリットだ。ワークアウト後に何時間休憩したら、次の運動をしてよいのか、目安を表示してくれる。
そのほか、5つの衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)をサポートするほか、デュアルバンド測位に対応することもポイントだ。位置情報の測定精度は高い。
この位置情報の測定精度はいくつかのモードから選択できる。具体的には、ウォッチの「Back」ボタン(4時位置)を押して表示される機能一覧から「設定」を選び、「運動」→「GPS設定」を選択しよう。「精度」「バランス」「省電力」「カスタム」の4つから選択可能だ。
実際にワークアウトを行ったルートを確認すると、しっかりと記録されていた。サイクリングやハイキングなどでも、実用的だろう。
関連して、ナビゲーション機能が豊富になったことにも注目したい。例えば、ワークアウトで移動した場所から、スタート地点までの道をナビゲートする機能がある。
ちなみに、Amazfit T-Rex 2のバッテリー容量は500mAh。容量の多寡はなんとも言えないが、バッテリー持続時間はかなり長く、標準的な使用方法でも最大24日間持つとされている。要するに1カ月弱は充電なしで使えてしまう計算だ。今回の約1カ月という試用期間においてもバッテリー残量を気にしたのは1度あるかないか、という程度だったので、看板に偽りはない。さらに省電力モードを有効にすれば、最大45日間は持つという。
もちろん、GPSを有効にしてワークアウトを行えば、バッテリー消費は増える。製品サイトでも、ハードな使用では最大10日間、高精度GPSモードなら最大26時間、超低温でGPSをオンにすると最大10時間――などと記載されており、ワークアウト実施時の電池消費には気をつけたい。ただし、それでもマラソンなどのエンデュランススポーツやカジュアルな登山などにも十分耐えられるレベルだ。