■メンバーが「本当に大丈夫?」と心配するほど“オフ丸出し”
――メンバーのやりたいことを実現した企画なんですね。
『smash.』は裏側やメイキングといった、メインのコンテンツができあがるまでの経緯や間のステップを見せていくことも大事にしています。「メンバーが楽しい=ファンが見たい」をコンテンツに反映させるために、メンバーの意見もしっかり聞いています。
――「JUMPの休日」の見どころを教えてください。
ゲストの方がいらっしゃるとまた温度感が変わるので、あくまでメンバー同士だからこそ見られる素顔やペアの関係値にフォーカスした「プライベートドキュメント」が見どころです。スタッフもメンバーにリアルな休日を存分に楽しんでもらえるよう撮影環境にこだわりつつ、メンバーからもリアリティのある休日を見せるために、過剰な演出や番組に寄せた味付け、少しでも不自然なことはやらないほうがいいんじゃないかというご提案をいただきました。その日のメンバーの思いつきで追加し、アポなしでお店に伺ってその場で許可を取ったロケ先もあります。
ある意味撮られ慣れていない休日のメンバーの様子は、“撮れ高気にせずオフ丸出し”状態なので、メンバーから「本当にこんなんで大丈夫?(笑)」と何度も確認されましたが、「だって休日だから(笑)。大丈夫」と会話をしながら撮影しました。
――JUMPさん側のリアリティへのこだわりを感じます。
『JUMPinsmash.』にはコテコテの台本がなく、ほぼメンバーのアドリブなんです。メンバーも台本を持ってロケ場所に来ないですし、大枠の流れだけ把握して「あとはHey! Say! JUMPらしくやるね」というのが暗黙の了解となっています。メンバーのアドリブで成立させてしまう凄みを、最初に「はさまれJUMP」を制作したときからずっと感じています。
■Hey! Say! JUMPの魅力は「本当に仲が良い」「非常に真面目」
――改めて、品川さんが感じるJUMPさんの魅力を教えてください。
本当に仲が良くて、メンバー同士のあうんの呼吸が出来上がっているグループ。私が今まで担当させていただいたグループと比べてもずば抜けています。他のグループが仲が悪いという意味ではなくて(笑)、休憩中も一緒に過ごしていることがほとんどで本当に友達で家族のような関係なんだと思います。あとはメンバー全員が非常に真面目で、一切手を抜かずに取り組んでいただける方たちだなという印象です。
印象的だったエピソードとして「JUMP CAMP」で大雨に見舞われたとき、マス掴みをする企画を諦めようとしていたんです。その場で違う段取りを考えていたら、中島(裕翔)さんが「全然いきますよ!」とめちゃくちゃ冷たい川の中に裸足で入って、傘も差さずにマスを掴みにいってくれて。その姿にメンバーが次々と引き寄せられていって、最終的には全員がそろった楽しいコンテンツに仕上がりました。JUMPというグループを表す代表的なエピソードだなと思います。プロ根性を心底感じるとともに、普通だったら嫌だと感じるようなこともひるまず挑戦してくれるのがJUMPというチームだと感じています。
1982年生まれ、山口県出身。2020年に新規事業であったsmash.立ち上げメンバーとしてSHOWROOMに入社。smashのコンテンツ企画、制作を行う営業グループの統括マネージャー。『JUMP in smash.』をはじめ、様々なアーティストや声優コンテンツから『暗黒家族ワラビさん』などのアニメ、『箱の中』『夢の雫と星の花』『Hitch×Hook』などのドラマまで幅広く手がける。