• 恐竜ポーズをする伊藤沙莉

伊藤が演じたケイラは、元軍人パイロットで、現在は裏社会で雇われ貨物パイロットのエースとして活躍している人物。

ケイラの魅力について、伊藤は「カッコいい女性というのはもちろんですが、良心にあふれている人だなと。結局ほっとけなくて助けてあげたり、自分が何もできなかったことがずっとひっかかっていて、それを払拭したり挽回したいと思って行動に至る人だと感じました」と紹介。自身も心にひっかかることがあったら払拭したいと思って行動に移すようにしているそうで、「そうしないと後悔する気がしていて。謝るべきことは謝るとか、小さいことですけど、そういう積み重ねで生きてきたつもりではあります」と話した。

また、本作は「すごく愛を感じる作品」だと言い、「いろんな愛情が描かれていて、それがあると人は強いなと改めて思いました。大切な人を守りたいという気持ちはとんでもないパワーになる。そういう風に生きている人や行動できる人はかっこいいなって思います」としみじみと語る。

そして、「私の原動力は確実に家族です」ときっぱり。「家族が喜ぶことがしたいという思いが強く、仕事を頑張れるのも、家族とおいしいものを食べたいとか、そういう小さいことが力になっているのかなと。母がちょっと自慢しているのもうれしいですね(笑)。CMを必死に録画しているのを見ても、頑張ろうって思います。CMはいつ流れるかわからないので、『あ!』って慌てて録画しています(笑)」とうれしそうに話した。

兄であるお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介が同じ芸能界にいるというのも心強いという。「私からしたらいきなり同じ業界になったので、最初は不思議な感覚でしたけど、すごく心強いですね。また、畑が違うのがいいなって思います」

バラエティ出演について悩んでいたときに兄・俊介に相談し、アドバイスのおかげで楽しめるようになったというエピソードも語ってくれた。

「芸人さんじゃないのに笑いをとらなきゃいけないと自分を追い詰めていた時期があり、1個バラエティ番組を収録しただけでどっと疲れて。反省と後悔しかなくてハッピーに帰ったことがなかったんですけど、兄に相談したら、『人間を見せる場所だと思えばいいよ』って。盛り上がらなくても、それはお前のせいじゃない。芸人さんとかがなんとかしてくれると思って、自由にやっていれば魅力的に映るからから大丈夫だよ』と言ってくれたのは大きかったです。そこからいい意味で頑張らなくなって、ただその場を楽しむようになって、収録がすごく楽しくなりました」