――制作で印象に残っているエピソードを教えてください。
KUBO-C:今回は特にKAZUKIが頑張ってくれました。ラッパー陣が先に自分の部分を録り、皆一緒に録ったりもしましたが、一番最後まで残って取り組んでくれたのはKAZUKIです。KAZUKIが歌う部分も多かったですし。歌う部分だけではなく、楽曲自体もKAZUKIが引っ張っていってくれた部分が多かったです。
KAZUKI:ありがたいお言葉です。僕たちのグループも、今までいろんなことを経験してきました。コロナ禍が生んだものもあります。それも乗り越え、去年のツアーを終えてから一つの作品を作り、5人で同じ方向を改めて一緒に向くことができたというのが自分にとってデカいと感じています。そして、これ以上は自分と向き合うことでしか先に行けないと。自分自身の腹を割って、自分の弱い部分をさらけ出して言葉にするしか、向き合う方法がないと思い、アルバム制作はずっと自分に向き合えたので非常に濃い時間でした。
――グループ8年目はどのような年になりましたか?
P-CHO:8年目は、やはりツアーができたのがとても大きかったです。アリーナツアーを経て、その翌年に47都道府県回るという大きな目標を掲げていたのですが、コロナ禍でその夢が潰えました。その年はオンラインでのライブをやらせてもらい、それもいい経験になりましたし、ファンの皆さんとつながっている感覚をオンラインでも見出すことができました。でもやはり、自分たちの音楽をファンの皆さんの目の前で歌いたいという気持ちが強かったです。声出しNG・ソーシャルディスタンスをとるという制限はありましたけど、「HERE」というタイトルを掲げてツアーができたのは大きな経験になり、改めてここが居場所だと再確認できました。決して忘れることのない年になり、あの環境で集まってくださったファンの皆さんに感謝したいです。
KUBO-C:ツアー中、石川県でレンタル自転車を借りて、いろんなところを巡りました(笑)。バズってるスイーツを食べたりして、率直に楽しかったですね。コロナでいろいろ制限されていましたが、一瞬そこから解き放たれたといいますか、普段なら普通なことが、夢のようなひとときに感じました。
――この1年間で感じているグループの変化などありますでしょうか。
GS:大きく変わっていることはないと思いますが、アルバムを制作して気づけたものもありました。例えば「LOVE IS」がそう。一口に愛の形を歌うというテーマの中でも、年を重ねたことでそれぞれがいろんな角度で歌えるようになりました。それぞれが持ち寄る歌詞の中にもそれを感じます。極端に言うと表現の角度が変わったと思います。それぞれが自分の目の前の山を登ったのかな、という印象を受けました。
SWAY:男女が育むものだけが愛ではないな、と感じるようになりましたね。