6月某日、都内のフジテレビ湾岸スタジオで、『LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP』(21日20:00~)の収録が行われた。

KinKi Kids、吉田拓郎、篠原ともえといったおなじみの面々がそろったステージ。番組の代名詞「全部だきしめて」を歌っていると、サビのタイミングで後ろからゲストが歌いながら登場する……そこには、かつて土曜夜11時半という1週間で最もワクワクする時間に多くの視聴者を夢中にさせたあの空間があった――。

  • (左から)堂本剛、堂本光一、吉田拓郎、篠原ともえ (C)フジテレビ

■番組の大黒柱として存在感を発揮

『LOVE LOVE あいしてる』のスタジオは、円形のステージを360°観覧客がぎゅうぎゅうに囲み、全方位からトークや歌のステージ上と一体になって盛り上がるという独特の雰囲気があった。しかし、残念ながら今はコロナ禍。観覧客はおらず、トークも距離を空けて行う状況に、拓郎は「この場の雰囲気が変です!」「もっと近くに寄りたいね」と訴える。

それでも、トークテーブルの中央の縁にはKinKi Kidsと拓郎、そしてゲストの人形が腰掛け、KinKi Kidsとゲストが盛り上がる中、シャイで寡黙な拓郎が右端で腕を組んで話を聞いているだけと思いきや、随所随所で金言を放ってくるという構図は、レギュラー当時と全く変わらない。

  • あいみょんとトークテーブルに腰掛ける人形たち

  • 腕を組んでトークを聞く吉田拓郎

  • (C)フジテレビ

変わらないのは歌の収録も同じだ。後ろでKinKi Kidsたちを見守るようにギターを弾き、自分のパートで心を打つ歌声を披露する拓郎。曲の終わりに差しかかると後ろを向き、ギターのネックで斬り裂くように「LOVE LOVE ALL STARS」のバンド演奏を止める姿は、番組の大黒柱としての存在を象徴。一方で、ステージ上のトークではKinKi Kidsにツッコミを入れられるなど、ちょっぴり天然な一面も当時を思い出させてくれた。

■篠原がハイテンションだった理由は「緊張」

KinKi Kids、拓郎、篠原の4ショットトークでは、篠原がゲストの楽屋に突撃するコーナー「篠原ともえのプリプリプリティ!」の名場面が登場。怖いもの知らずの篠原が、全力で大物ゲストに立ち向かっていく姿に4人は爆笑したり、懐かしそうな表情を浮かべる。

今やすっかり大人の女性になった篠原は、当時のハイテンションな姿に、「実は緊張してたんですよ」と告白。他にも、豪華ミュージシャンで構成される「LOVE LOVE ALL STARS」の生演奏が見どころの番組にちなんで、それぞれの最も思い出深い1曲を当時の映像とともに紹介していった。