日本語配列で88キー、19mmフルピッチを確保
キー配列は日本語配列で、キー数は88。メカニカルスイッチ採用ということで、MX Keysのようなアイソレーションタイプではない。キーピッチは縦横とも19mmフルピッチを確保。
配列は、基本的にはテンキーレス仕様のキーボードとして標準的ではある。ロジクールも「サイズが75%のキーボードとして標準的な配列を採用」としている。
ただ、Enterキー付近は、コンパクトなボディを優先したしわ寄せが見られるのも事実。例えば、カーソルキーの[↑]が右Shiftの横に配置されていたり、Enterキーの右にもキーが配置されている部分がそうだ。合わせて、右Ctrlキーなど、一部省かれているキーも存在している。
Enterキーの右にキーが並ぶ点は気になる
中でも、個人的に最も気になったのが、Enterキーの右に、間をあけずにキーを配置している点だ。実際にタイピングしていても、Enterキーを押そうとしてその横の[pgup]を押したり、[Back Space]を押そうとして[home]を押してしまう、といったことがあった。
この点については、慣れれば問題ないのかもしれないが、個人的には、慣れに頼らず、はじめからミスタイプしない配列にしてもらいたいと強く感じる。こういった部分は、ボディのコンパクトさを追求したことが大きく影響しているのだろう。ただ、利便性を考えると、幅があと5mm増えてもいいので、Enterキーと、Enterキー右側のキーの間に隙間を用意するなど、もっとゆったりとキーを配置してもらいたかったように思う。
最上部の列は、メディアコントロールキー、またはファンクションキーとして動作する。標準ではメディアコントロールキーが有効となっているが、「Fn + Esc」でファンクションキーを標準動作として設定することも可能。
PCやタブレットなどの使い勝手を反映
メディアコントロールキーは、ボリューム調節やマイクのON/OFFといった機能に加えて、絵文字を呼び出したり、音声認識機能の呼び出しなどの機能が用意されている点がおもしろい。こういった部分は、近年のPCやタブレットなどの使い方を反映したものと言える。
また、最上部と右端の一部キーは、キーボードショートカットを登録したり、他の機能を割り当てることが可能となっている。ショートカットの登録や機能の変更には、専用ユーティリティ「Logi Options+」を利用する。標準では登録されていない機能を登録するなどして、自分が使いやすいようにカスタマイズすれば、キーの少なさをカバーして使いやすくできるだろう。