俳優の鈴木亮平が、『バズ・ライトイヤー』(7月1日公開)で主人公バズ・ライトイヤーの日本版声優を務めた。徐々に仲間の大切さに気づいていくバズと同じような道を自身も通ってきたという鈴木。声優挑戦の感想とともに、若手時代からの変化や俳優としての現在地、理想の男性像など話を聞いた。
「トイ・ストーリー」シリーズのバズ・ライトイヤーは、アンディ少年のお気に入りのおもちゃだが、実はアンディ少年の大好きな映画の主人公。その映画が、本作で描かれる『バズ・ライトイヤー』で、オリジナル版ではクリス・エヴァンスが担当したバズ・ライトイヤー役の日本版声優を鈴木が務めた。
ピクサー作品はほとんど見ているという鈴木。その中で「トイ・ストーリー」シリーズは特別な思い入れがあり、バズ役はプレッシャーもあったという。
「一番なじみがありますし、僕はアンディとだいたい同世代で。だからこそバズ役はプレッシャーでした。もう僕の中には所さんのバズがいましたから、人間としての新しいバズをどう作り上げていくか。大変なことになったぞと思いました」
声優の仕事については「声だけで表現することは、いつもとけっこう違います」とのこと。「あまり声で説明しないように気をつけてお芝居しているので、声で全部表現するのはかなりモードを切り替えないといけなくて」
出演決定後、舞台共演をきっかけに交流が続いている声優の沢城みゆきに相談し、いつもどのような準備をしているのか聞いたという。
「僕が一番感銘を受けたのは、かなり準備されているということです。プロになるとスッとできるのかなと思っていたんですけど、プロでも一つ一つにきちんと準備されるんだと。僕らも恥ずかしがらず、きちんとそういうことをしていいんだなと感じ、事前にしっかり準備するようにしました」
沢城も、バズたちが乗り込む宇宙船の自動操縦音声作動ナビゲーター・アイヴァン役で本作に参加している。バズ役が解禁された際に、沢城から「バズだったんですね。私も出てます」とメールで告げられるまで鈴木は気づかず、びっくりしたと振り返った。