数々のドラマに出演し、着実に経験を重ねているが、「いろんな役を演じさせていただきましたが、一皮むけないといけない自分もいるし、でも自分らしさは変えてはいけないと思っているので、そこをうまくフュージョンしていきたい」と自身を分析。自分らしさについて「人によって対応を変えないところだと思います。相手がこの人だからこうしようというのではなく、僕だからこうするという感じです」と説明し、「今ここに自分がいられるのは周りの皆さんのおかげだということも常に頭にあります」と感謝の気持ちも大切にしている。

この2年での変化を尋ねると、「去年までは先輩方と共演することがほとんどで、波瑠さんや田中圭さん、事務所の先輩の北村匠海くんなど、先輩たちから学ぶことが多かったです。最近は、年下の子がいたり、立ち位置的にも自分が引っ張らないといけない現場が出てきて、『村井の恋』もそうですが、自分が引っ張っていくんだという意識が高まっています」と告白。

『もしも、イケメンだけの高校があったら』で主演を務めた細田佳央太からも刺激を受けたという。「2歳上で世代的には近いですが、先頭に立って引っ張ってくれる細田くんの背中は大きく感じましたし、お芝居でもすごく刺激を受けて、自分も頑張らないといけないと思いました」。

引っ張っていく意識が増す中、『村井の恋』はさらに責任感を持って挑んでいる。「メインの立ち位置で、しかも自分の役の名前がタイトルに入っているというのも初めてで、すごく緊張しましたが、現場での立ち振る舞いなど、自分ができる最大限はやっているつもりです」と述べ、「より周りを見るようになりました。今回、エンディングにメイキングが使われているので、常に現場でカメラが回っているのですが、本編以外のところでも盛り上げていけたらという意識で現場にいます」と頼もしく語った。

最後に、今後について尋ねると「『村井の恋』のようなキラキラ系もまたやりたいですし、これまで演じてきたようなサイコパスな役や、また違う路線にも挑戦したいです。とにかくいろんな作品に出演して経験を積んでいけたら」とさまざまな役に意欲を見せた。

■宮世琉弥
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年にドラマ『パーフェクトワールド』で役者デビュー。2020年、ドラマ『恋する母たち』で注目を集め、2021年はドラマ『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』、『珈琲いかがでしょう』、『ナイト・ドクター』、『僕らが殺した、最愛のキミ』、2022年はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』、『村井の恋』などに出演。10月期のTBS火曜ドラマ『君の花になる』への出演も決定している。

(C)島順太(KADOKAWA刊)/「村井の恋」製作委員会