俳優の宮世琉弥が、TBS系ドラマ『村井の恋』(毎週火曜24:58~25:28)で、高橋ひかる(高ははしごだか)演じる主人公の女教師・田中彩乃に恋する男子生徒・村井役を好演中だ。どれだけ断られても屈しない一途な思いに、「村井頑張れ!」と応援の声も上がっている。俳優業に専念してからは、数々のドラマに出演し、本作でタイトルロールに挑戦。メインキャラクターを演じることで意識の変化もあったという。本人に話を聞いた。
「LINEマンガ」限定レーベル「ジーンLINE」にて連載中の同名漫画が原作の本作は、乙女ゲームの推しキャラクターに本気で恋をする教師・田中(高橋)と、田中に恋をして猪突猛進にその感情をぶつける男子生徒・村井(宮世)の恋愛模様を描くラブコメディ。宮世は、田中の推しキャラクター・春夏秋冬(ひととせ)も演じている。
宮世は原作を読んで村井に共感したという。「村井くんは田中先生に一途で、猛アタックする。僕も村井くんっぽいところがあるので、共感できるなと思いましたし、友達思いなところもいい人だなと思いました」。
また、「先生と生徒の恋は世間的には境界線がありますが、いいなって思ってしまいました。好きになったら先生も年齢も関係ないという村井くんの考え方はすごく好きです。共感する部分はたくさんあります」と語った。
セリフを覚えるときには「田中先生大好き」ということを常に意識。監督からは「“武士わんこ”みたいになってほしい。武士のように、わんこのように、田中先生にアタックしてほしい」とリクエストされたそうで、「田中先生と話すときの姿勢を武士のようにしたり、わんこらしさを出してギャップを見せたり、田中先生にしか見せない村井くんの素顔も意識しています」と明かす。
春夏秋冬との一人二役については「違いをどう見せるかというのが、演じていて楽しいですし、悩みどころでもあります」と述べ、「春夏秋冬は25歳のシングルファザーで、村井くんとは年齢が全然違うので、年齢の差が出るように、村井くんより大人な余裕のある感じを意識しています」と説明。
「春夏秋冬はゲームの世界の人なので、二次元から飛び出してきたように演じるのがすごく難しくて、人間っぽさを入れすぎると違ってしまうし、『貴殿』など、僕が今まで使ったことがない言葉がたくさん出てくるので、武士になった気分で演じています」と話した。