生放送本番中の様子

――これまではロケに出られてスタジオの人に見られる場面が多かった飯尾さんですが、『ZIP!』では見る側になってワイプで抜かれることが多くなりました。そこについては、いかがですか?

改めて見ると、だらしない顔してるなと思いますね(笑)。楽しそうな映像のときはニタニタして気抜いてるんで、モニター見てたまに「ハッ」って思ったりします。でも、楽しい映像はいいですよね。画面の向こうに行きたいなあって思いますもん。

――こういう生放送の情報番組を経験することによって、バラエティに生かせることはありそうですか?

水卜さんをはじめ、『ZIP!』チームのアナウンサーの皆さんの落ち着きを見て、「あのくらいゆっくりしゃべればいいんだ」って、ちょっと見習おうと思いますね。アナウンサーさんは、伝えるということのプロフェッショナルじゃないですか。

バラエティの現場って、やっぱりワーって速くしゃべっちゃうんですよ。でも、今田(耕司)さんとか東野(幸治)さんとか、(明石家)さんまさんも、実はMCの方たちってゆっくりしゃべっていたことに『ZIP!』をやるようになってから気づいたんです。盛り上がってパーンってやってるようで、要所要所でちゃんと丁寧にやられてたんですよ。「はぁ~」と思いましたね。

■関根勤に言われた「やってきた高野豆腐」

――朝の情報番組のパーソナリティーというのは、これまでのバラエティでのご活躍の積み重ねの結果だと思うのですが、飯尾さん自身でブレイクのきっかけというのは、どこだったと思っていますか?

いやあ、何ですかねぇ……本当に分からないんですよ。芸人だったら漫才とかコントのコンテストがありますけど、そういう賞をガツンと獲ったわけでもないので、本当にハガキで当たったんじゃないかと思うくらいなんです。

――じわじわ手応えをつかんできたという感じでしょうか。

そうですね。関根(勤)さんに、やすと「ずん」を組んだときに報告に行ったらすごい喜んでくれて、「やってきた高野豆腐」ってキャッチフレーズを付けてくれたんですよ。「今は乾いてるけど、だんだん染みていくから慌てるな」って言われまして。だからそういう感じかもしれないです。

でも、関根さんや小堺(一機)さん、キャイ~ンとかがずっと褒めてくれていたのが大きいですね。一線でやってる人たちが「面白い」って言ってくれていたんで。

――諦めずに続けてこれたと。

そうですね。あと、さまぁ~ずさんには「まかないの味」って言われてました。同業者がおいしいって言う、寿司屋のカレーだって。