■『月刊コント』の魅力は「久馬さんそのもの!」

――今回の企画それぞれがオススメしたい最大の見どころは?

久馬:ストーリーの繋がりを楽しんでもらってもいいですし、みんなのコントもそれぞれにおもしろいから、すごく楽しめると思います。あとは、浅越の“リポート力”ですね。店から店に移動するときの間をアドリブで繋いだりとか、そういうのは全部お任せでやってもらったんで。安心ですよね、浅越みたいな人が1人おると(笑)。

――浅越ゴエさんはロケのリポーターとしても百戦錬磨ですからね。山本さんはいかがですか?

山本:2回見ても楽しんでもらえるんじゃないかなと思うんですよね。1回目は純粋にコントを楽しんでもらって、2回目は「ここはどう動いてるんやろう?」という感じで出演者やカメラの動きを想像しながら見ていただいたり。

久馬:イベントの『月刊コント』を見ていただいている方にも、おもしろく見ていただけるんじゃないかと思います。舞台だと見逃してしまいそうなところも、映像だと見やすくなってると思うし。あと、TVerの見逃し配信とかで何回も見られるから、伏線になるようなチラシが後ろに貼ってあったりとか、いろんな細かい仕掛けを後から確認できたりするんで、そういう楽しみ方もいいなと思いますね。

――コントとコントを繋ぐ“伏線”を見つける楽しさも『月刊コント』の醍醐味の1つ。ファンである山本さんの演出にはそこにもこだわりがありそうですね。改めて、山本さんは『月刊コント』のどんなところに魅力を感じていますか?

山本:このイベント自体が“久馬さんそのもの”だと僕は思ってるんですね。とにかく芸人さんにやさしい! 出演者それぞれのネタを絶対に崩さないし、上がってきたものをどう調理するのか考えるうえで、新たに買ってきたものをどんどん加えて作るのではなく、冷蔵庫にあるもので上手に料理する感じが……もうたまらなくやさしいなぁと(笑)。今回も、若手のみなさんからそれぞれネタをあげてもらい、久馬さんに「どういうのがストーリーにまとめやすいですか?」と要望をお聞きしたら、「全然ありません。僕はどれでも大丈夫なんで」って言ってくださって。

久馬:どんなネタでも何とか繋がるもんなんですよ。過去にはね、ハリウッドザコシショウのネタとかも無理やり繋げてきたんで(笑)。

山本:一応、いろんなエンタメを見てきたほうだと思うんですけど、その中でも『月刊コント』は最高峰やなと。

久馬:え、ホンマですか!?

山本:なので、もっといろんな人に知ってほしいなと。番組はもちろん見てほしいんですけど、これをきっかけにぜひ劇場にも足を運んでほしいです。

久馬:なんか…ありがとうございます(笑)。

■お~い! 久馬
1972年7月22日生まれ、大阪府出身。1992年、お笑いコンビ・シェイクダウンとしてデビュー。2000年に解散し、2001年にお笑いユニットのザ・プラン9を結成。2020年から現メンバーの6人組に。ザ・プラン9の活動のほか、脚本家や漫才作家、構成作家としても活躍。5月22日には大阪・よしもと漫才劇場にて『久馬歩責任編集 月刊コント 5月号』(出演:ザ・プラン9、藤崎マーケット、天竺鼠・川原克己、ダブルアート、オズワルド、20世紀、シカゴ実業、うただ ほか)が開催される。
■山本大翔(読売テレビ ディレクター)
1991年4月12日生まれ、高知県出身。2016年、読売テレビに入社。現在の担当番組は『大阪ほんわかテレビ』。