放送開始から30年が経ち、テレビを取り巻く環境が大きく変化する中、『週刊フジテレビ批評』の役割はますます大きくなっていることがうかがえる。
その中での今後の展望を聞くと、「以前担当していたプロデューサーに聞いたのですが、“伝えておきたいテレビの仕事”というシリーズを放送していたそうなんです。フジテレビの番組がどのように作られているのかを、制作者を呼んで聞いていく企画で、『北の国から』や『プロ野球ニュース』などを取り上げて、どんな思いで番組を作って、裏ではこんな失敗があったんだということを話してもらっていたのですが、いつの間にかなくなってしまったので、今改めてやってみてもいいのかなと思います。最近は深夜番組も減って、若手が試せるチャンスも少なくなってきているので、これからのテレビ文化の担い手のためにも、そういう機会があればいいなと考えています」と構想を披露した。
『週刊フジテレビ批評』では、30周年記念企画を23日に放送し、対談の振り返りや、歴代制作者へのインタビューで番組制作の舞台裏などを紹介。さらに、初回放送で実施した「最近のフジテレビはどうですか?」と聞いていくコーナーも予定しており、「30年前と今では、世間の見るフジテレビもだいぶ変わってきていると思うので、面白くなるのではないかと思います」と期待を示している。
●荒木勲
1972年生まれ、埼玉県出身。上智大学卒業後、97年にフジテレビジョン入社。『スーパーナイト』『EZ!TV』『とくダネ!』『直撃LIVE グッディ!』など情報番組を制作し、現在は『週刊フジテレビ批評』『世界法廷ミステリー』などを担当する。