HHKBの基本的な操作

HHKBには、キー以外に操作する部品が少なくとも3つある。「電源スイッチ」、「DIPスイッチ」、「チルト」だ。

部品 操作
電源スイッチ 電源オン、電源オフ、接続先確認
DIPスイッチ 6個のON/OFFスイッチ。組み合わせでモードやキーの切り替え設定
チルト キーボードの角度を調整

HHKB HYBRIDはBluetooth接続に対応し「電源スイッチ」を備えている。このスイッチの操作方法は最初に覚えてしまおう。電源スイッチは1秒以上長押しで電源オン、2秒以上長押して電源オフとなる。電源オンの後にはLEDインジケータが数秒青に点灯してから消灯し、電源オフの後には橙に点灯してから消灯する。

HHKB HYBRIDが意思を示すのは「-」キーと「=」間上部にデプロイされたLEDインジケータのみであり、LEDインジケータの内容を理解しておくのが大切になる。長押しした後に青く光ったら電源オン、橙に光ったら電源オフだ。この操作と挙動は最初に覚えよう。

電源スイッチ操作 動作 LEDインジケータ
1秒以上長押し 電源オン 青点灯後、消灯
2秒以上長押し 電源オフ 橙点灯後、消灯

HHKBはデフォルトの「HHKモード」に加え、「Winモード」と「Macモード」のどれかのモードで動作する。一部のキーはHHKB側で変更できるようになっており、モードとキーの設定を変更するのがDIPスイッチとなる。DIPスイッチは背面に設置されている。

チルトはHHKBの角度調整を行う足のことであり、左上背面と右上背面に設置されている。小さい足と大きい足があり、好みに応じて使えるようになっている。足なし、小足、大足の3段階調整が可能だ。最初にチルトを調整して好みの高さを探しておこう。

DIPスイッチを設定

使い出す前にDIPスイッチだ。HHKBの背面には次のような6つのDIPスイッチが用意されている。なお、DIPスイッチは電源を切った状態で変更する必要がある。電源をオンにしてあるのなら、いったんオフにしてから作業を行う。

DIPスイッチは最初は全部OFFになっている。

  • HHKB Professional HYBRID - DIPスイッチ設定例

    HHKB Professional HYBRID - DIPスイッチ設定例

DIPスイッチが全部OFFの場合には「HHKモード」として動作する。DIPスイッチの組み合わせでモードの切り替えとキーの入れ替えができる。

主な設定は次のとおり。

DIPスイッチ ON/OFF キー設定(HHKモード)
SW1 SW2 OFF OFF HHKモード
SW3 ON 「Delete」を「BS」として動作
SW4 ON 左「◇」を「Fn」として動作
SW5 ON 「Alt」と「◇」を入れ替え
SW6 OFF 省電力有効
SW6 ON 省電力無効
DIPスイッチ ON/OFF キー設定(Winモード)
SW1 SW2 ON OFF Winモード
SW3 ON 「Delete」を「BS」として動作
SW4 ON 左「Win」を「Fn」として動作
SW5 ON 「Alt」と「Win」を入れ替え
SW6 OFF 省電力有効
SW6 ON 省電力無効
DIPスイッチ ON/OFF キー設定(Macモード)
SW1 SW2 OFF ON Macモード
SW4 ON 左「⌘」を「Fn」として動作
SW5 ON 「Opt」と「⌘」を入れ替え
SW6 OFF 省電力有効
SW6 ON 省電力無効

Windowsパソコンで使う場合は、「SW1」と「SW2」を「ON」と「OFF」に設定して「Winモード」設定し、SW3からSW6までは好み合わせて設定する。

HHKB HYBRID無刻印は英語配置だ。「Return」キーの上は「Delete」キーになっている。日本で販売されているパソコンはここが「BS」になっていることが多いので、「SW3」を「ON」にして「Delete」キーを「BS」キーにする設定がなじむ方が多いように思う。

ということで、例えばDIPスイッチを次のように設定する。

SW1 2 3 4 5 6
ON OFF ON OFF OFF OFF

これで「Winモード」で、かつ、「Return」キーの上は「BS」キーになる。「Delete」は「Fn」+「~」で入力できるので頻繁に使うのでなければこれで問題ない。比較的多くの方がなじむ設定ではないかと思う。無刻印/英語配列ではなく日本語配列を使う場合には「Enter」キーの上は最初から「BS」なので「ON OFF OFF OFF OFF OFF」で同じような設定になる。