■キャスティングに手応え「当たったな」
――『トークサバイバー!』は豪華キャストも見どころです。出演者の方々をキャスティングする上で軸にしたことはありますか?
自分が本当に面白いと思う芸人さんたちにせっかくなら出てほしいし、千鳥とスイングしそうだなと思った人と、一見そんな風に思われていないけど、サプライズ的に「こんなにトーク面白いの!?」と思わせる人を選びました。
狩野(英孝)くん、向井(慧)くんもそうだし、錦鯉の渡辺(隆)さん、峯岸みなみさん、アンミカさんとか。実はオードリー・春日(俊彰)のエピソードトークが面白いことも知っていたので。
キャスティング段階では、渡辺さんは『M-1』獲ってないし、向井くんだってラジオの帯番組が発表される前。そういう意味で言うと、「当たったな」と思います(笑)。
――今まさに注目を集めているキャストを集結させたんだと思いました。それくらい今大活躍中の方ばかりです……。
「えっ、向井がトークなの?」「パンサーなら、菅じゃない?」と言う人もいました。周囲を説得して向井くんに出てもらったんですけど、半年後にこの状況を見ると、「向井なの?」と言った人には「ほらな」と言いたい(笑)。
「すごいキャスティングですね!」と言ってもらったり、今キャスティングした番組みたいに見えているんだったら成功ですね。
――俳優陣も錚々たるメンバーで、ドラマに登場しただけで笑ってしまいました(笑)。こちらのキャスティングにはどのような意図があったんですか?
この企画って大変で、役者の皆さんは本気でお芝居をしないといけないけど、ツッコミを入れられてフリになるので、お笑いが好きな人じゃないと分かってもらえないだろうなと。だから、お笑いに愛のある役者さんにやってほしいと思いました。
間宮くんは千鳥のこと大好きだし、高橋ひかるさんは自他ともに認めるお笑い好きだし、実は東出さんもお笑いが好きなので、お願いしたっていうのが一番大きいですね。
■ドラマパートもお笑いのフリに
――ドラマパートでは、ノブさんが「怖い!」とツッコミを入れるようなシリアスな展開もあり、ハラハラしました。あくまでもトークがメインとおっしゃっていましたが、ここにはどのような狙いがあったんですか?
視聴者の皆さんは基本的に面白いトークを聴きたくて観てると思うんですけど、それだけじゃなくて、全8話観ていただいた方へのボーナスみたいなものを渡したいなと。あと、ドラマのストーリーもマジでやってるのも、お笑いのフリになると思って。
あとは、芸人がコント衣装として制服を着ることに違和感はないと思うんですけど、普通のドラマだったらできないじゃないですか? だっておかしいから(笑)。でも『トークサバイバー!』では、それが違和感なくできる。しかも、お笑いがメインなんだけど、最後まで観ていただくと、そういう仕掛けも伏線として生きてくる……という構造になっています。