――大悟さんはドラマパートとトークパートの両方に出ずっぱりで、相当負担も大きかったのかなと。

大悟さんもやっぱりすごいですよね。みんなが話しづらいって時には自分から率先して切り込むし、絶対に逃げないで、最後まで面白いトークをして。

――そしてドラマパートでは、大悟さんの演技が絶妙でした。

『千鳥の大漫才2017』で、『大悟魂(だいごこん)』っていう、大悟さんがお芝居をして、ノブさんがツッコむっていう構図の長編芝居企画があって、その時の大悟さんの芝居がちょうど良かったんですよ。マジでやってて、ボケてないんだけど、ノブさんがツッコんだら、めちゃくちゃ面白くて。この企画に近いテイストのものをどこかでやりたいなと思っていたので、今回、ドラマのなかでその要素を入れたら、やっぱり上手くハマったって感じですね。

――『トークサバイバー!』はそこに、千鳥さんと佐久間さんがタッグを組んだ『NEO決戦バラエティ キングちゃん』の企画「ドラマチックハートブレイク王」の要素もありますよね。

『ドラマチックハートブレイク王』は元々、トークを『テラスハウス』みたいにカッコよく撮ったら、ドラマの構図になっているので、みんなが笑いを堪えなきゃいけなくて面白いんじゃないかなと思って、トークの部分から思いついた企画で、ドラマは本当にフリの部分として付けただけなんです。

『トークサバイバー!』ではそのドラマの部分を大きくして、大悟さんの芝居の面白さを生かしながら、「トークをドラマ調でやるっていう面白さを足せないかな?」という考えから作りました。

■「二人ともがトップクラスに面白い」

――『トークサバイバー!』は、佐久間さんが千鳥のお二人を信頼しているからこそ生まれた企画だと思います。改めて、佐久間さんが思う「千鳥のすごさ」を教えていただきたいです。

千鳥のすごさはまず、二人ともがトップクラスに面白いということですね。ボケもツッコミもすごく高いレベルで二人とも面白いから、どの企画もどの角度からでも成立する。

ノブさんから切り込んでいくこともできるし、大悟さんから切り込んでいくこともできる。二人一緒にツッコむこともできるし、大悟さんがめちゃくちゃボケてノブさんが振り回されることもできるし、ノブさんが回して、大悟さんが変な角度をつけたりすることもできる。あとは、二人そろって酷い目に遭うこともできて(笑)、現場をどんな形でも面白くしてくれます。

それとやっぱり、二人とも優しいですよね。面白くて優しくてカッコいいです。だから、『トークサバイバー!』の現場でも、千鳥の前ではみんな「この人たちに『面白い』と思われたいから頑張ろう」と思ってくれたんじゃないかな。

大悟さんがこんなに出ずっぱりで頑張ってるんだったら、俺たちも面白いことを言わなきゃダメだよっていう空気が流れてるから、みんなトークを振り絞ってくれた。千鳥は、人の本気を出させることができる芸人だと思います。