北口CPが復活させて今回で5回目になるが、このうち4回がコロナ禍での開催。従来は東京のフジテレビのスタジオに出場者が一堂に会する形だったが、関西テレビに大阪会場を設けることで人数を分散させ、西側の出場チームの移動距離を短縮させる対策をとった。
今回は、東京会場にネプチューン、井上清華アナ、池田美優、兼近大樹(EXIT)、京本大我(SixTONES)、土屋礼央、HIKAKINがいる一方、大阪会場にも、チョコレートプラネット、Aぇ! groupの草間リチャード敬太&福本大晴、アカペラグループ・INSPiの吉田圭介というゲストの面々が参加し、それぞれの会場でパフォーマンスを見守っている。
さらに、セットを建てずにクロマキーのスタジオで収録し、背景をCGで合成。この技術は、制作スタッフが『ネプリーグ』のチームということで、そこで培われたノウハウが生きている。
ただ、やはり理想の開催は、ライバルとなる出場者全員、そして応援に来てくれる家族・友達・学校関係者、一般観覧客を前にして、華やかなセットの舞台上でパフォーマンスすることだろう。「2会場やクロマキーでもできるという発見はあったのですが、コロナが明けたら、やっぱりみんなが同じステージで喜んだり悔しがったりする大会をやりたいですね」と思いを馳せた。
■視聴者参加番組としての使命
視聴者参加番組が減ってきたと言われる中で、一般出場者たちが本気で熱くなり、頂点を目指す『ハモネプ』の意義は大きい。
「皆さんYouTubeをやって自分たちのファンもいらっしゃるのですが、やっぱりテレビの影響力は大きくて、“ハモネプに出たい”という思いを持ってくれているのは、テレビ屋としてうれしいですね。コロナで大学の授業もリモートの中、『ハモネプ』への出場を認められなかった学校もあったそうなのですが、学生が頼み込んで、感染対策がきちんと行われていることも説明して、何とか出場できたというところもあるくらいなんです」というだけに、彼らの目標であるこの番組を続けていくことは使命とも言えるだろう。
また、「学生時代に『ハモネプ』を見てたスタッフが多くて、他部署のスタッフでも『ハモネプ大好きでした。収録当日見に行ってもいいですか?』と言ってくる人がいたり、なにわ男子の大橋(和也)さんは出場経験ありますし、ゲストに来てくれたゆりやんレトリィバァさんや3時のヒロインさん、ハナコの岡部(大)さんも『よく見てました』と言ってくれて、みんなどこかで『ハモネプ』と接点があるんですよね。だから、みんなが熱くなって番組作りができるのかなと思います」と実感。
その上で、今後の展望を聞くと、「大学生の下の年代のレベルも相当高くなってきているので、高校生大会とかもやっていきたいですね。そうすることで、『ハモネプ』の裾野を広げていきたいと思います」と、さらなる発展に意欲を示した。