地上波テレビ局の視聴率指標が変化し、ターゲットとなるコア層(※13~49歳など、局によって異なる)の数字が取れない番組は世帯視聴率が安定していても終了となるケースが、この1~2年で出てきている。『パネルクイズ アタック25』もその一例と言えるが、BSJapanextで今後もそういった番組を復活させていく意向はあるのだろうか。
「『パネルクイズ アタック25』の場合は、スポンサーとしてずっと一緒にやってきて、私たちも大好きな番組でした。今回復活が実現したのはそれが一番大きかったんです。なので本当にご縁があれば、という話は社内でしています。具体的に何かが動いているわけではないのですが、すごく長く続いてきたのに、いろんな事情で終了してしまうコンテンツというのは他にもあると思うので、そこの可能性は探っていきたいと思っています」
■初回はBSJapanextゆかりのタレントが出場
改めて、『パネルクイズ アタック25』の魅力を聞くと、「視聴者の方が参加して楽しく、本気で戦っているというところですね。出場者の人生やリアルが、ちょっとずつ見え隠れする部分もいいですし、みんなの知識欲をくすぐりながらハッピーにしてくれるような問題の質も含めて、本当にバランスの取れた王道のクイズ番組だと思います」と、熱く語る田道社長。
3月27日の開局日にスタートする『パネルクイズ アタック25NEXT』の第1回放送は、BSJapanextにゆかりのあるタレントが出場する特別版となり、まさに開局記念の目玉として編成される。
理想のコンテンツを開局とともにラインナップするBSJapanext、長年愛されてきた番組が再び歴史を刻むことになったABC、「これ以上の喜びはありません」とうれしさがこみ上げる谷原章介、そして復活の吉報に沸き立つ視聴者・クイズファン――これほど皆がハッピーな状況でスタートを切る番組はなかなか例がないだけに、どんな船出になるのか期待したい。
●田道祐樹
1987年生まれ、長崎県出身。09年ジャパネットたかたに新卒で入社し、テレビ制作企画部に配属。その後、バイヤーや販売戦略の担当を経て、18年に同社執行役員、22年2月1日付でBSJapanextを運営するジャパネットブロードキャスティング社長に就任した。