• ジャパネットブロードキャスティングの田道祐樹社長

そして今回、新たに取り入れるのが、出場応募、番組で使用するクイズ問題案の投稿、優勝者予想などの機能を実装予定の公式アプリ「つながるJapanet」だ。18日にリリースされ早速、出場者の募集を開始した。

ジャパネットはアプリを自社開発する部隊を持っており、そのスキームを活用する形。問題案が採用されたらその問題文の画面テロップがデザインされたストラップをプレゼントしたり、優勝者予想が的中した人に賞金が当たるといった試みも考えられており、「テレビをただ見ているだけじゃどうしても物足りない部分があると思うんです。なので、私たちのノウハウを生かして、お客様が参加できて、私たちもそれに対してリターンできる双方向の仕組みを作ることによって、テレビを見ていてずっと楽しんでもらえる世界を作りたいと思っています」と話す。

出場応募は、アプリのみからの受付となるが、約42万ダウンロードされているジャパネットたかたのショッピングアプリと連携させることで、間口を広げる考え。何より、「クイズ好きな方、そして『パネルクイズアタック25』が好きな方がたくさんいらっしゃると思うので、多くの応募が集まってくると思います」と期待は大きい。そこは、地上波時代にスポンサーとして番組の影響力を感じていたことが裏付けになっているようだ。

■ずっと続いて愛されてきたクイズ番組を踏襲したい

地上波時代には、芸能人大会や系列アナウンサー大会などの特別版が開催されていたが、そうした企画もタイミングを見て実施する方針。この中では、スポンサー企業対抗大会なども想定しているが、そのアイデアは、昨年12月にジャパネットグループで行われた社内イベントが背景にあるという。

「昨年の望年会(※ジャパネットでの忘年会の名称)で、4チームのグループ会社対抗で『アタック25』をやったのですが、それがめちゃめちゃ盛り上がったんです(笑)。社員がみんな応援して一体になって楽しかったので、内輪にならないように再現できればと思っています」

地上波時代に賞品提供していた会社も可能な限りそのまま継続をお願いする考えで、晩期にはなくなっていたパネル1枚獲得で1万円の賞金プレゼントを復活させる予定。

枠が拡大し、よりパワーアップして帰ってくるようだが、「基本は『アタック25』のファンの方が、今までと遜色なく楽しんでいただけたら、本当にうれしいなと思います。46年ずっと続いて愛されてきたクイズ番組を踏襲したいという思いが強いので、見ていただく年代のターゲットも変えないというのは、弊社とABCさんも合致している部分ですね」と謙虚に語る。