――そんな20周年イヤーを勢いづけるアルバム『PHOENIX』が2022年1月1日に発売されました。すべてが魅力的な曲ですが、それぞれ、思い入れのある楽曲について語ってください。
NESMITH:EXILEの楽曲として初めて作詞をさせていただいた「Freedom」という曲です。僕らが楽曲を決めるとき、選曲会議というものをするのですが、僕がすごくこの曲を気に入って詩を書きたいと話して、じっくりと取り組ませてもらいました。いまコロナ禍でなかなか以前のようにファンとコミュニケーションが取れないなか、2021年8月に「CL 1st Anniversary Live 2021」というイベントを開催したのですが、そのとき「私とEXILE」という思い出エピソードを募集したんです。そこにはハッピーなものから、すごく辛いものまでたくさんあって……。それを読んでファンの皆さんが、どれだけEXILEと共に歩んでくださっていたのかが分かり、強く感銘を受けました。そんな思いも自分なりに落とし込んだ作品なので、ぜひツアーで皆さんと共有できたらいいなと思っています。
橘:「RED PHOENIX」ですね。いまの14人体制で最初に出したシングルですし、ATSUSHIくんが抜けたあとの世界観をどう表現していくかという意味では、とても重要な曲だと思っていました。SHOKICHIが中心になって(白濱)亜嵐、TAKAHIROくんと共同で作ってくれた曲ですが、いまの14人の機動力も活かせた絶妙なところをついている。この曲を作ったあと、コロナ禍になってしまったのですが、思い出されるのが東日本大震災なんです。あのときエンタテインメントの力で日本を元気にしたいという思いで「Rising Sun」という曲を作らせてもらったのですが、またこの曲で、不死鳥の如く「なにがあっても立ち上がるんだ」というメッセージを伝えられたらなという思いがあります。
TETSUYA:僕は「DOWN TOWN TOKYO」です。パフォーマー的にはやっぱりこの曲は外せないかなと。EXILEは、時代と共に音の変化はありますが、ニュージャックスイングが必ず入ってくると思っています。やっぱりEXILEのルーツだと思うし、その意味で「DOWN TOWN TOKYO」は印象的ですね。ポロ ラルフローレンさんとコラボさせていただいて「こんなことって起こるんだ」って衝撃を受けました。ブランデットムービーを撮るとき、TOKYO STADIUMの新作を着て、ダンスバトルみたいにソロを踊ったりして、とにかく楽しすぎて(笑)。まだファンの皆さんの前では披露できていませんが、あの撮影の感覚をステージ上で見せられたら、最高だなと。
岩田:僕は「HAVANA LOVE」ですかね。この数年でリリースさせていただいた楽曲のなかで、一番耳に残るというか、シンプルに元気になる曲だなと感じています。とても聴きやすいし、間口も広がる曲。大人から子供までサビを口ずさむことができるのがいいですよね。ゴリゴリした男らしいナンバーも格好いいけれど、ライブでは一体感が生まれるのがこの曲じゃないかなと思うんです。
世界:僕はTAKAHIROさんが歌う「STAY WITH ME」です。
一同:そっちいくか?
世界:初めて聴いたときから素敵なバラードだなと思って耳から離れませんでした。まあライブではTAKAHIROさんが1人で歌うのか、普通にパフォーマンスするのかは分かりませんが、個人的にお客さんとして聴いてみたいなと思った曲です。