ROUND3:皿洗い編 - 手洗いと食器洗い乾燥機を比較!
最後は「皿洗い」を比較します。2人分の皿洗い、時間で言えば十数分で済むし、体力もほぼ使いませんが、面倒くささはトップクラスを争う家事だと思います。
美味しくご飯を食べてのんびりした気分のなか、ギトギトの油の皿や鍋を洗うのはとても面倒……このまま風呂に入って寝たい……でも明日の朝に伸ばすこともできない……。我が家では食事を作ってないほうの人が洗うルールですが、「後でやる」と先延ばしにして喧嘩になることもしばしば。
ここでは手洗いと食器洗い乾燥機で比較してみましょう。
手洗い
重い腰を上げ、まずは手洗いから始めます。さっきまで美味しく食べていたカレーが一変して面倒臭いものに。
2人分の皿とコップ、カレー鍋などを洗う時間はたった10分程度ですが、冬になると冷たい水で洗わないといけないのも面倒臭さを加速させます。食洗器はどのくらいラクになるのか気になるところ……。
siroca「2WAY食器洗い乾燥機 SS-M151」
便利なんだろうなあと憧れつつも、これもまた手を出していなかったのが「食器洗い乾燥機」。食洗器は分岐水栓などの設備が必要な場合もあり、賃貸の我が家に導入するのは難しいだろうと思っていたのですが、sirocaの「食器洗い乾燥機」は水道工事不要で設置できるそう。しかも省スペースとのこと。
ワクワクしながら台所に置いてみました、が、かなり無理のある配置。届く前にサイズを測ったときは、ギリギリ置けるだろうと予測していたものの、実際に置いてみると圧迫感がすごい。そして「ガスコンロなど高温になる器具のそばには置かないでください」という注意書きもあるように、置き場所としては適していません……。
どこに置くか困った末に、とりあえずリビングのスツールの上に仮置きしました。数字の上では置けそうでも、実際に置いてみるとイメージと違うことは往々にしてあるもの。今回はレンタルで使っているので、購入前に試せるありがたみを感じました。
今回使用した「2WAY食器洗い乾燥機」は、2WAYの名前の通り、分岐水栓から注水しても、本体上部から吸水カップで水を注いでもOK。また排水はバケツで対応できるので、水回りから離れていても問題ありません。感電の恐れがあるため、アース線のあるコンセントを使いましょう。
注水をカップで行うのは便利ですが、給水口がやや小さく、狙って入れないと周りがビシャビシャに。静かに入れていきます。
庫内のトレイには細かく仕切りがあり、2人分のカレー皿、おかず皿、小鉢、マグカップや箸・スプーンを迷うことなく収められました。最大で家族3人分の食器16点が収まるそうで、この辺りは使い慣れてくるともっと効率よく置けそうです。なお、ホットクックの部品も内なべ以外は食洗器で洗えるとのことでした。
洗剤を入れて、スイッチオン。勢いのある水流でガンガン洗っていきます。独自の洗浄技術「360°キレイウォッシュ」と高温洗浄で油汚れもスッキリ落ちるとのことですが、油でギトギトのカレー皿、一体どうなるのでしょうか……。
標準モードで洗浄して、約1時間30分後に洗いあがりました。
カレー皿は想像していたよりもピカピカ。洗い残しもなく、手で洗うよりもしっかりと洗える印象です。また手洗いと比べ節水できるエコな面も。送風で乾燥するため少し水分は残りますが、そこは少し放置しておけばすぐ乾きました。
ROUND3:皿洗い編
家電(食器洗い乾燥機):10分(食器を並べる、注水する、バケツに溜まった排水を捨てる)
手作業:10分
結論:2人分の洗い物ならそこまで時間に差はなさそう。それでも洗い物から解放されるのは気分がラクになるうえに、手洗いよりもしっかり洗えるので気持ち良い。ただし注水したり排水を捨てる手間はかかるし、コンパクトな設計とはいえ大きいので、場所と動線を考えて設置したい。
時短家電導入のメリット、デメリットは?
掃除、料理、皿洗いと3つの家事を比較して、いずれも十数分の時短ができました。実際に時短家電と自力での家事を比較して感じたことを最後にまとめてみます。
メリット
●手間と時間の短縮ができることで、自由な時間が増える
時短家電の圧倒的なメリットは、やはりこれに尽きるなという印象です。1回の時短は短くとも、日々積みあがるとなかなかの時間になりそうです。またルンバが動きやすいように部屋を片付けたり、ホットクックでより作りやすいレパートリーを探してみるなど、時短家電をいかに上手に使うか工夫することで、さらなる時短や手間抜きも見込めそうです。
●自力でやるよりも仕上がりが安定する
ホットクックや食器洗い乾燥機で感じましたが、時短家電を使うことで、料理に失敗しない、食器が常にピカピカに洗いあがるなど、常にムラのない安定した仕上がりでした。これなら洗い残しを見つけてしまい「もっときちんと洗ってくれたらいいのに……」と思うことも回避できそう。時短に期待して試してみましたが、家事が苦手なタイプとしては時短以上に嬉しいポイントでした。
デメリット
●導入するにはいずれもやや高額
今回試した時短家電はいずれも3万円以上。買って失敗したら……と考えるとややハードルが高い商品です。今回も、食器洗い乾燥機で「想像よりも大きくて置けない」という失敗がありました。口コミを調べるだけでなく、事前にサイズ感をしっかり測って置く場所をシミュレーションしたり、購入前にレンタルサービスを使って試してみるのも良いかもしれません。
●使用のための準備や家電のメンテナンスも必要
時短ができる家電ですが、食器洗い乾燥機の場合は注水・排水やゴミを捨てる手間や、予洗いをする必要があったりと、多かれ少なかれ使用する準備の手間はかかります。またルンバもゴミを捨てるだけでなく、ブラシやフィルターのクリーニングなど定期的なメンテナンスが必要でした。準備やメンテナンスにどの程度手間がかかるのかもチェックしておきたいところです。
「あったら便利だろうなあ」と思っていた時短家電。導入後は毎日十数分程度ではありますが、自由に使える時間が増えました。また「面倒だな」「失敗したくないな」と思っていたことを任せられ、心理的な負担が減ったのも大きなメリットです。
そして帰った時に部屋に髪の毛が落ちていなかったり、使う食器が常にピカピカであったりと、日々のちょっとしたことが整っていると想像以上に気持ちも良いもの。数日使ってみた結果、ルンバとホットクックを購入しようかと話しています。
時短家電と自力を比較するどの家電もある程度の時短は見込めますが、いずれもメリットとデメリットはありました。部屋の広さやライフスタイルを考えて、活用できそうかをしっかり検討しつつ、頼れるところは上手に頼りたいものですね。