毎日の家事は面倒なもの。2人暮らし夫婦なら、得意な家事を分担すれば良い……と思っても、仕事で疲れて帰った後や休日の貴重な時間を家事に費やすのは勿体ないもの。そしてどちらが何をやるかで地味に喧嘩をすることも……。
そんな面倒な家事、最近は「時短家電」を活用する方法もあります。ロボット掃除機や無水調理鍋などを筆頭に、任せられる家事は実に様々。しかし便利とわかっていても、現状は自力でなんとかできているし、高い家電を買って使いこなせかったら勿体ないという気持ちがあったりと、導入には少し思い切りが必要かもしれません。
実際にどのくらい時短になるのでしょうか? 今回、マイナビニュース編集部員が家電お試しサービス「レンティオ」の協力を得て気になる家電をレンタルし、「時短家電と自力で家事がどれだけラクになるか、時短できるか」を比較してみました。
ROUND1:掃除編 - フローリングモップとルンバを比較!
筆者の家は、夫と筆者の2人暮らし。なお両者とも面倒くさがりで家事は大の苦手。床掃除や片付け、洗い物など、基本的なことはお互い分担しながらやっています。
時短家電の存在は知っているものの「買うには高いし、結局自力でできる」と考え未導入。しかし最近ルンバを使い始めた同僚からその良さを力説され、意外と便利なのかも? と揺れ動いています。
少し興味のあるルンバと、フローリングモップを使った掃除時間を比較しましょう。とはいえシンプルに時間を比較するのではなく、ごみの取れ具合や、手入れの手間もチェックしたいところ。掃除をするのはリビング6畳と寝室6畳を合わせた1DKの部屋です。
フローリングモップ
まずは普段やっている、フローリングモップを使った掃除から。髪の毛やホコリが結構溜まるため、毎日朝晩、気づいた方がかけています。元々は掃除機を使っていたのですが、早朝や深夜の使用は音が気になるため、フローリングモップに落ち着きました。
シートをセットして部屋をぐるぐる。置いてあるものを退かしたり、ソファの下など隅々までホコリを撮っていきます。1DKを掃除するのにおよそ10分程度かかりました。
気付いたらサッと掃除できるフローリングモップの気軽さはラクですが、1回かけるとホコリや髪の毛で一杯になるので毎回取り換えるのが地味に面倒。また、ソファやベッドといった低いところの掃除は、奥の方が暗くてよく見えず、掃除しきれないところもあります。
アイロボット「ロボット掃除機 ルンバ e5」
次にルンバに登場してもらいます。今回使ったのは「ロボット掃除機 ルンバ e5」。アイロボットの公式サイトでの販売価格は39,800円。レンティオでは14泊15日1,980円からレンタルできます。
ホームベースに置いて、充電ができたら掃除開始。音が気になって掃除機を使わなくなったのですが、ルンバの駆動音は「サーッ」とそこまで大きくない印象です。「ペットみたい」と言う人もいるように、小刻みに曲がりながら進む様子はどこか愛嬌もあります。
壁や家具にぶつかった時の音も心配でしたが、当たりはソフトで細かく軌道修正するので、さほど気になりませんでした。とはいえカチャカチャぶつかる音自体はどうしても立つので、深夜や早朝は控えておいたほうがよさそう。
フローリングモップで掃くのがやや面倒なソファの下やベッドの下にも、しっかり入ってゴミを吸引してくれます。センサーが周囲の状況を把握して、部屋をくまなく清掃してくれるそう。
掃除の時間は12畳の1DKで約45分程度ですが、ルンバが頑張ってくれている間は何もしていないので、家事に対する手間は実質0分です。初めての使用だったので、途中で引っかかったり充電切れにならないか見守っていましたが、特にトラブルもなく終了しました。
また手入れの面倒さも懸念していたのですが、「ルンバ e5」に採用されたデュアルアクションブラシは、ゴム製なのでごみや髪の毛が細かい絡まりづらい構造。床にピッタリ密着してゴミやほこりをかき出し吸い込みます。
溜まったゴミは、ダスト容器にまとまったものをワンタッチで取り出して捨てるだけ。ゴミの排出口がやや小さく、髪の毛などが多く入った場合はかき出す必要がありそうですが、そこまで面倒と思う程度ではありませんでした。また水洗いもできるので、気になった時はしっかり清潔にできるのも嬉しいポイントです。
ただ細かいゴミが気になった時は、当然ながら手で取ったほうが早いもの。日中、外出している間はルンバに掃除をしてもらい、ピカピカの家に帰宅、気になる時はフローリングモップでサッと掃除のパターンが良さそうです。何日か試してみましたが、帰った時に床がキレイな状態に保たれているのはなかなか気分が良いものです。
またスマートフォンのアプリ「iRobot Home」と連携することで、タイマーをセットしたり、清掃頻度を学習したルンバから清掃スケジュールを提案してくれたりもするそう。他にも位置情報と連携させて、家を離れたら自動で清掃してくれる機能もあったりと、アプリを使いこなすことでより便利に活用できそうです。
ROUND1:掃除編
家電(ルンバ):1日に約5分程度(ゴミ捨てやヘッド掃除など)
手作業:1日約20分(朝晩各10分)
結論:1日約15分くらい時短できそう。 外出中はルンバに掃除してもらい、気になるゴミはフローリングモップを使うのが良さそう。