――菅野さんは大河ドラマ『青天を衝け』に大倉徳子役として出演されることも発表されました。大河に出演するのは2007年の『風林火山』以来、14年ぶり。当時は13歳で美瑠姫を演じられました。

当時のことは印象的だったのでよく覚えています。緊張していましたが、主演の内野(聖陽)さんが気負わないようにたくさん話しかけてくれたおかげで現場は楽しく、大河ドラマだと気負わずに挑めました。

――2度目の大河で演じた大倉徳子は帝国ホテルの創業者・大倉喜八郎の20歳下の妻。11月14日の放送回に登場しますが、演じてみての感想を教えてください。

私が出演する回は女性キャストがたくさん登場する回なんです。細かい史実より女性が楽しく、その時代に適応して生きていく姿を映し出すことに重点を置いているので、楽しくかわいらしい女子会のような場面になりました。

――2度目となる大河ドラマはいかがでしたか?

久々に参加させていただいて、大勢のキャストさんやスタッフさんが関わって緻密に作られるスケールの大きさを改めて実感しました。今回私が出演する回を監督されたのは、『風林火山』でも監督を務められた方で、10数年ぶりにお会いできて女優をやってきてよかったと思えた瞬間でした。またいつか、大河ドラマに戻ってこられるよう、頑張って精進しようと身が引き締まりました。

――菅野さんの今後の目標を教えてください。

大学の2年生のとき、たまたま日本映画大学さんと韓国の芸術大学の学生さんが合作で短編映画を撮るプロジェクトに参加したことをきかっけにアジアの作品に興味が出てきて、特に韓国の作品が大好きになりました。撮影後も韓国の作品を追い続けていて、韓国の映画を勉強したいと思って留学もしました。韓国語での会話はペラペラではないです! ペラ…くらいかな(笑)。でも、今後アジアの作品に出演したいという思いがありますし、韓国語検定6級を生かして日本の作品でも韓国語を使う機会があったらうれしいです。

■菅野莉央
1993年9月25日生まれの埼玉出身。子役としてデビューし、2002年の『仄暗い水の底から』で映画デビュー。子役として映画『ジョゼと虎と魚たち』(03年)や『世界の中心で愛を叫ぶ』(04年)、ドラマ『14ヶ月』(03年)『愛し君へ』(04)などに出演。ジブリ作品『ハウルの動く城』(04年)ではマッジの声優も務めた。近年は映画『悪の教典』(12年)『人数の町』(20年)『地獄の花園』(21年)、ドラマ『監察医 朝顔』(21年、15話)『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』など。韓国の延世大学への留学経験があり、韓国語検定も最高級の6級を所持している。