江口のりこ主演の連続ドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~)でベンチャー企業「スリースターブックス」のマーケティング最高責任者・鮫島彩を演じている女優の菅野莉央にインタビュー。座長である江口の背中から得たことや、赤楚衛二、町田啓太、矢本悠馬らとの共演エピソードを聞いた。また、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜20:00~ほか)への出演についても語ってもらった。
――菅野さんが演じる鮫島彩は江口さんが演じる氷河衛から信頼されている部下で、鮫島も衛を心から慕っているという役どころです。
台本と一緒にいただいた鮫島のプロフィールには、彼女の育ち方や入社した経緯も書いてあって、鮫島はやりたいことを自分で選択して生きてきた人だと感じました。ドラマではその背景は細かく描かれませんが、鮫島はこんな人間なんだよと伝えられたらいいなと思っています。
――江口さんをはじめ「スリースターブックス」で働く赤楚衛二さん、町田啓太さん、矢本悠馬さん、中村ゆりさん、古田新太さんたちと同じシーンが多いと思います。現場の雰囲気はいかがですか?
みなさん本当にフレンドリーだし、よくしゃべる方が多いです。現場はドラマのように和気あいあいと進行していて、本当に楽しいです。
――ちなみに「よくしゃべる方」とは?
矢本さんです(笑)。第2話でオフィスが移ってからは社員みんなでリビングにいることが増えて、矢本さんにはさらに話しかけてもらったり、私からも話しかけたりしています。困るのは、矢本さんがふざけて本番前に、そのシーンのセリフをカメラ目線で言って笑わせてくること。撮影中に思い出して吹き出しそうになってしまうんです(笑)。矢本さんはずっとふざけていますが、本番になるとパッと切り替えていてさすがだなと思います。
――そのほか撮影中の印象的な出来事はありますか?
赤楚さんが撮影現場で信じられないくらいのお菓子を食べていらっしゃるのをよく見かけます。食事ですかと思う量でびっくりしました。この前は納豆味のスナック菓子を「おいしいですよ」と勧めてくれて、私もいただきました(笑)。赤楚さんは天然な発言を真面目に話される不思議なキャラクター。ドラマで演じている春野優くんのような子犬のようにかわいい部分と大人っぽい部分が共存している方だと感じています。
――ムードメーカーの矢本さんと不思議キャラの赤楚さんの掛け合いも面白そうです。
矢本さんと赤楚さんですと、矢本さんがずっとしゃべっていて、赤楚さんは聞き役。そこに町田さんが加わると、全員バラバラのキャラクターなので見ていて面白いです。町田さんはすごく真面目な方なので独特な空気が出ています。
――お話を聞いているだけで楽しい雰囲気が伝わってきます。
「スリースターブックス」のみんなは長くチームでやってきました。その一体感をお芝居のときだけ醸し出すのは難しいですが、場を盛り上げてくださる人が多い現場なので、そのまま本番に臨めています。それが作品に反映されて、視聴者の方にも楽しんでいただけたらうれしいです。