松本といえば、甘い声も魅力だ。数多くのアニメやゲームのキャラクターを演じており、ナレーションとしての起用も多い。

松本自身は甘い声にコンプレックスを抱いており、声が武器と評価されていても「自分ではよくわからないというか、やはりまだ、う~んと思うことがあります。怖い役をやろうとしても説得力がないんじゃないかと思ってしまったり」とマイナスに感じることが多いという。

だが、声優としてオファーを受けたり、声を評価されたりする中で、少しずつ受け入れられるように。「コンプレックスだけど、この声に助けられている部分はすごくあるので、コンプレックスと共存しているような、それは自分の人生で学びになっているところではあります」。

プリンセス・シャロン役に関しても松本が演じると発表されてからSNSでは喜びや期待の声が多く上がっており、「喜んでくださるのはうれしいです」とにっこり。

さらに、「皆さんが認めてくれるということが私の自信になっています。本当は自分で自分を認めることが一番大事だと思うので、私はまだその途中なんだと。いつか自分の声やコンプレックスをまるっと好きになれたときに、自分がどういう人になれるのか。まだ成長の伸びしろがあるってことですね」と語った。

自身としてはコンプレックスだという声も含め、唯一無二の輝きを放つ松本。最後に、自分の最大の強みを尋ねると「根性ですかね」と答え、「踏まれても踏まれても立ち向かう。逆境から成長する、逆境力ですかね(笑)」と照れながらも胸を張った。

■松本まりか
1984年9月12日生まれ、東京都出身。2000年に『六番目の小夜子』(NHK)で連続ドラマデビューし、2018年『ホリデイラブ』(テレビ朝日)の井筒里奈役で注目を集める。2020年は『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレ)、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日)、『先生を消す方程式。 』(テレビ朝日)に出演。今年は『教場II』(フジテレビ)、『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ)に出演し、『向こうの果て』(WOWOW)で連続ドラマ初主演。『東京、 愛だの、 恋だの』(Paravi)、現在放送中の『それでも愛を誓いますか?』(ABCテレビ)でも主演を務める。

ヘアメイク:渡辺了仁(carillon) スタイリスト:後藤仁子  白ビッグカラーワンピース:フレイ アイディー(FRAYI.Dルミネ新宿2店)