2000年にドラマ『六番目の小夜子』(NHK)で女優デビューし、ドラマや映画、舞台など幅広く出演。そして、2018年に『ホリデイラブ』であざとかわいい不倫妻を演じ、33歳にしてブレイクを果たすと、そこから勢いは止まらず。今年になってついに連ドラで主演を務める存在となった。

「この数年、特にこの1年で一気に結実した感じがしています。『ホリデイラブ』が大きな転機でしたが、そのあと踏ん張っていなかったら今はない。なので、今まで自分がやってきたことや、自分の人生が何だったのかという答え合わせができている感じがします」

もがき続けた18年があったからこそ、『ホリデイラブ』後も頑張れたという。「18年間、歩けど歩けどずっと雲の中で、やっと少し兆しが見えたけど、そこがゴールではなかった。私はここからどうすべきなのか、どこまで頑張らなきゃいけないのか、それまでの18年間が教えてくれた。環境はガラッと変わってもその光景を冷静に見ていた気がします」。

長年の努力が実を結んだ今、これからの活動について「自分がやりたいと思っている以上のお仕事をいただいて、できる限りやってみよう、できないと思うこともやってみようとした2年くらいでしたが、これからはもう一歩先に進みたい」と話す。 “もう一歩先”とは「お仕事を、スタッフさんたちとしっかり理解し合いながら丁寧にやっていきたい」ということ。そうすることで、自分らしさをさらに輝かせるつもりだ。

「本当に自分である生き方がしたい。ほかの人のような生き方、ほかの女優さんのような生き方のほうが世間から受け入れられるのかもしれませんが、自分というのは唯一無二なので、自分の色で認めてもらえるような表現者でいたい」

女優の仕事とは別に、人生をかけて挑戦したいこともある。「女優人生とライフスタイルの二本柱で考えていて、ライフスタイルのほうでは、社会問題や環境問題、教育問題に関心があります」。

社会問題や環境問題などへの関わりは「まだ想像の段階」としながらも、思いは強い。「自分が生きていられるのは地球のおかげだと思っているので、少しでもよくしてから死にたい。使命のように思っていて、何か残さないと死ねないなって(笑)。寄付という形なのか、もっと自分が取り組むものなのかまだわかりませんが、10代の頃からやりたいと思っていて、有名になったら私の行動が大きな広がりを見せると思ったから有名になりたいというのもありました」。

教育に関しても「小学生のときに、なんで勉強しているのかわからなかった。なんで算数を勉強しないといけないんだろうって。今は、物事を組み立てて話せる思考回路にするためにも数学は必要だと思うのですが、もっと早く知りたかった。必要性や正しさを理解し、自分の思いで行動できるようになると、大人になったときに自分の人生が広がる。本当に自分の人生を生きてほしいと思っているので、教育にすごく興味があります」と熱く語った。