◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ75~81)

Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/

ベンチマーク方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。設定は

品質: ウルトラ

とした。

  • グラフ75

  • グラフ76

  • グラフ77

  • グラフ78

  • グラフ79

  • グラフ80

  • グラフ81

意外にも、こちらではなんと一番性能が下回ったのがCore i9-12900Kであった。平均フレームレート(グラフ75)で見てみると、2Kこそ辛うじてRyzen 5 5600X(178.8fps)を上回る181.7fpsを確保しているが、それ以上の解像度では常にRyzen 5 5600Xを下回るという、ちょっと想定外の結果である。最大フレームレート(グラフ76)も、Core i9-12900Kのみちょっと暴れぶりが大きい感じになっており、何か相性が悪い、と判断せざるを得ない。

フレームレート変動(グラフ78~81)で見ても、2Kはまだそれでも全体のバラつきの中(ただしその下の方)にいるCore i9-12900Kだが、2.5K/3Kでは明確に下の方に外れてしまっている。4Kでは相対的にCPU負荷が減るためか、再び他の結果と接近しているが、それでも下の方にいる事には変わらない。

◆Watch Dogs:Legion(グラフ82~88)

Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/

ベンチマーク方法はこちらの"Watch Dogs:Legion"に準ずる。ちなみに設定は

Quality: Ultra
RT Reflection: High
DLSS: Off

とした。

  • グラフ82

  • グラフ83

  • グラフ84

  • グラフ85

  • グラフ86

  • グラフ87

  • グラフ88

さてこちらの結果も、The Division 2と似た傾向になった。平均フレームレート(グラフ82~84)を見ると、2KではまだCore i9-11900Kと僅差であるが、2.5K以上では一番フレームレートが低い結果になっている。比較的GPUの負荷が高いゲームなので、相対的にCPU負荷が低いにも関わらず、Core i5-12600Kどころか2.5K以上のRyzen 5 5600Xにも劣る、というのはやはり何か相性の問題がありそうだ。

この傾向はフレームレート変動(グラフ85~88)でも明確に示されている。2Kこそ、もっと下にRyzen 5 5600Xが居るから目立たないが、2.5K以上では明確に一番フレームレートが低い、というのは興味深い結果と言わざるを得ない。

◆World War Z: Aftermath(グラフ89~95)

World War Z: Aftermath
Paramount Pictures
https://www.epicgames.com/store/ja/p/world-war-z

今回から追加したのがこちら。ここまで紹介したゲームに比べると、各段にGPU負荷が低いが、それ故にCPU性能の比較には便利だろう、と思ってのことである、

ベンチマーク手順だが、製品版のインストール(筆者はSteam経由で入手)後(Photo12)に、Settings画面からVideo Settings(Photo13,14)に移行する。ここで

Graphics API: Vulkan
Display Mode: FullScreen
Resolution: 1920×1080/2560×1440/3200×1800/3840×2160
VSync: Off
FSR: Off
Visual Quality: Ultra

とし、他はデフォルトのままとした。ちなみにAPIの切り替えとVisual Quality Presetの設定の際にはゲームの再起動が要求される。

設定が終わったら下段にある"Run Benchmark"を実施するとすぐにベンチマークがスタート。60秒後にこんな具合に結果が表示される(Photo15)のだが、ログが一切残らない。

  • Photo12: 起動後の画面。Horizon New DawnとかRed Dead Redemption 2と異なり、ゲームの起動「前」にOCATを起動しておけるのは便利。

  • Photo13: 対応APIはDX11とVulkan。一応両方比べてみたが、Vulkanの方がフレームレートが高かったので、Vulkanを採用。

  • Photo14: 下までスクロールしないとこれが出てこないのはちょっと不便。

  • Photo15: ここまで出してるんだから結果のログもとれるようにしてほしかった。

ログが残らないため、結局OCATを併用して、ベンチマークスタートからこの画面が出るまでの60秒間の記録を取る必要がある。ちょっと不便な点だ。

  • グラフ89

  • グラフ90

  • グラフ91

  • グラフ92

  • グラフ93

  • グラフ94

  • グラフ95

ということで結果を見てみたい。まずは平均フレームレート(グラフ89)である。一番描画オプションを高くしても、4Kで120fpsだから軽いという事はお分かりいただけるかと思う。で、2Kでは御覧の通りにスコアがばらけるのだが、Core i9-12900KはRyzen 9 5950Xに辛勝という程度。313.1fps vs 307.8fpsだから、差は2%もない。300fpsでの6fps程度の差というのは、「一応Core i9-12900Kの方が上と言えば上だが、大して変わらない」範疇として良いかと思う。最大/最小フレームレート(グラフ90・91)も2Kのみ多少ばらけているが、逆に言えば2.5K以上は殆ど差が無い、という意味である。

実際フレームレート変動(グラフ92~95)を見ると、2Kこそ結構グラフに差がみられるが、その2K、30秒あたりを見ると、「むしろRyzen 9 5950Xの方がフレームレート上なんじゃ?」と思えるほどで実際両者のフレームレートはほぼ拮抗しているとして良いかと思う。勿論Core i9-11900Kに比べると明確に差があるから、性能が向上しているのは間違いないとして良いとは思うのだが。2.5K以上はもう殆ど一緒、という感じになっており、やはり結果として対Rocket Lakeという観点では性能向上がみられるが、対Ryzen 5000シリーズでは「同等程度」として良いかと思う。