3人のヒロインで物語を描く“朝ドラ”史上初の挑戦。上白石は「3倍濃縮でお届けする形になっていて、濃度も重みもスピードも全部3倍でした。とにかく展開が早くて、そこをしっかりと丁寧に演じていくというのはとても勉強になりましたし、今後も今回の学びがことあるごとに思い出されるだろうなと思います。“朝ドラ”の歴史の中でも稀有な体験をさせていただいたように思います」と貴重な経験ができたという。

ヒロイン3人の作品でよかったことを尋ねると「1人じゃないっていいなと思います」とにっこり。「深津さんと川栄さんの心強さがずっとあって、つなぐバトンがあるという、この先に走る方がいらっしゃるというのはすごくエネルギーになりました。どんなバトンを渡しても深津さんだったら絶対素敵になるだろうという安心感もあって、プレッシャーに感じることなく楽しむことができました」と語る。

久しぶりに深津と川栄と会えたというポスター撮影時のエピソードも披露。「ラジオ英語講座『カムカム英語』で『カムカムエヴリバディ』という曲があって、『幼いるいと歌ったんですよ』って思い出話をするという、不思議な感覚がありました」と述べ、「決して交わることができないんですけど、心の支えとしてお二方が心の中にいます」と明かした。

また、「撮影しているときは、目の前にいる幼いるいを見て『この子のために』という思いでしたが、撮影していないときにふと我に返って『この子が深津さんになるんだな』とたまに思ったりしました」と笑う上白石。

撮影期間中に深津からプレゼントをもらったことも明かし、「撮影中はずっと心の支えで、そばに置いていました」とうれしそうに話した。