劇中でネタや歌も披露する。木村は「とにかくずーっと2人で練習しているんです。セリフも歌もコントも、暇さえあれば練習しています」と明かし、「本当に芸人さんのような気分に。芸人2人で暮らしているみたいな気持ちになってきまして、どうにか売れないものかしらと思っている自分もいます(笑)」と、芸人の境地になっているという。

また、木村は「芸人さんたちの大変さを実感しました。お芝居と同じようですけど違う。0.1秒とか0.2秒の間の違いで面白さが変わってしまう」とお笑いの難しさを痛感しているそうで、「尊敬の気持ちでいっぱいになりました」とリスペクト。安藤も「ネタを考えるのは無理でした(笑)。生み出す苦しみも描かれているんですけど、ネタを作った上で面白くしていくのは難しい」と感じたという。

阿佐ヶ谷姉妹のネタは、誰も傷つけない笑いと言われている。そんな阿佐ヶ谷姉妹を今の時代にドラマで発信する意義も2人は感じている。

木村は「お二人は、日常のささやかな幸せを体現していらっしゃる。それが発信のもとになっている感じがするので、阿佐ヶ谷姉妹さんの恩恵にあずかって私たちも伝えられるというか、実体験できるのがすごく幸せだなと思いながら演じています」としみじみ。

安藤は「コロナになっておうちにいる時間が増え、自分に向き合う時間がたくさんできて、嫌な部分も見えてきたなと感じています。お二人のエッセイを読んで、私が一番感じたのは、命を大事にしているということ。自分以外の命に対して思いを馳せるという、その積み重ねが伝わると、おうちにいる時間が楽しくなるのではないかなと感じています」と語った。

さらに木村は、「玉ちゃん(安藤)がいると安心する。ほかの方とお芝居するとき玉ちゃんがいなくなると急に不安になる。安心できる人がいるってすごく心強くて幸せなことだなと。補い合って支え合っている阿佐ヶ谷姉妹さんがすごくうらやましいなと思いました」と演じて感じた阿佐ヶ谷姉妹の素晴らしさを紹介。

安藤も「2人でツッコミ合っているのも好き。この作品を通して思ったのは、一生一緒にいられるという人は1人いれば十分だなと。たくさん人がいれば安心ということではなく、たった1人の人とここまでわかり合っていたら心強い。今、とても温かい気持ちです」とにっこり。2人ともしっかり阿佐ヶ谷姉妹の気持ちになれているようだ。

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