実際に阿佐ヶ谷姉妹を演じたことで気づいたこともあったという。木村は「六畳のアパートのシーンがたくさんあるんですけど、(安藤演じる)美穂さんがいないと不安になる。セリフがいっぱいあって間違えたらどうしようと思うんですけど、美穂さんを見るとほっとして自然にしゃべれるんです。きっと阿佐ヶ谷姉妹さんも、2人でいてちょうど空気が埋まる感じなんだなと、演じてみてわかりました」と語る。
安藤は「2人で座るときの物理的な距離が近い。もうちょっと離れて座ってもいいのにすごい近いんです。だんだん寄ってきてしまって、肉体がそういう風になっているんでしょうね。これは不思議です」と話し、木村も同調。「きっとお二人もそうなんじゃないかなという気がします」と笑った。
ビジュアル面もボブヘア&メガネ姿で阿佐ヶ谷姉妹になりきる2人。木村がインスタグラムで阿佐ヶ谷姉妹との4ショットを公開した際には、「そっくり」「四姉妹みたい」と話題になった。
木村は「実際の江里子さんの髪の毛の長さよりも少し長めにすると江里子さんに近づく。メガネもいろいろかけましたが、今かけているメガネが魔法のメガネで、かけると江里子さん感が出るんです。そのメガネと出会えたことでかなりビジュアルは近づけたと思います。お洋服は、実は江里子さんってシンプルなお洋服をお召しになっているのですが、江里子さんの本質をお伝えするために個性的なお洋服になっています」と解説。
安藤は「前髪の横のところが丸くなっているんですけど、美穂さんそのまま。美穂さんも短いときと長めのときといろいろあって、どれが一番美穂さんに見えるか検証しながら切ってもらいました。洋服は、無地のロンTにTシャツを重ね着するというおしゃれスタイルが美穂さん。それを用意していただいています」と説明し、「身長差も似ているんです。多江さんのほうがちょっと高くて」と話した。
ピンクのドレスを着て阿佐ヶ谷で撮影した際には、遠くで見ていた人たちから「阿佐ヶ谷姉妹だ」という声が上がったという。安藤は「すごく安心しました」と振り返り、木村も「ピンクのドレスを着て2人で立っているとすごいワクワクするんです。似ていると信じてやっています」と笑顔を見せた。