◆Hitman 3(グラフ34)
Hitman 3
IO Interactive A/S
https://www.epicgames.com/store/ja/product/hitman-3/home
ベンチマーク方法はこちらのHitman 3の項目に準じる。設定は
Level of Detail:High
Texture Quality:High
とした。
Godfallと同じくOCATが使えず、平均フレームレートしか取得できないHitman 3だが、こちらははるかに安定して動いている。性能的には最速がRadeon RX 6600 XTで、GeForce RTX 3060とRadeon RX 6600がその下で競っている感じ。とはいえ負荷は軽めであり、どの製品でも3Kで60fps超えだから、2K/2.5Kならば十分にプレイを楽しめるとして良いかと思う。こちらも2Kでは辛うじてRadeon RX 6600がGeForce RTX 3060を上回っているあたりが面白い。このあたりはやはりInfinityCacheの効果なのかな、と思う。
◆Horizon Zero Dawn(グラフ35~41)
Horizon Zero Dawn
SIE
https://www.jp.playstation.com/games/horizon-zero-dawn/
ベンチマーク方法はこちらのHorizon Zero Dawnの項に準じる。設定は
プリセット:クオリティ優先
とした。またOCATでフレームレートを取得している。
こちらは再びGeForce RTX 3060が最高速で、これにRadeon RX 6600 XTが続き、Radeon RX 6600という傾向が全解像度で共通している(グラフ35)。まぁRadeon RX 6600 XTがGeForce RTX 3060に敵わない時点で、Radeon RX 6600が一番フレームレートが低いのは確定したも同然ではあるのだが。Radeon RX 6600の平均フレームレートは、概ねRadeon RX 6600 XTから10fps落ちという程度で傾向は一定しており。ただ今回のクオリティ優先程度だと4Kでも平均70fps以上を確保できているから、フレームレート絶対値の優劣はともかく、2K~2.5K程度ならどのカードでも十分プレイできる事は間違いなさそうだ。
これはフレームレート変動(グラフ38~41)からも言える。平均的なフレームレートという意味では、3K(グラフ40)で一番低いRadeon RX 6600でも80fps前後あるが、このゲームの場合は煩雑にフレームレートが急激に下がることが多く、それがどのビデオカードでも発生する。一番下がるときには本当に一瞬止まったようになるので、ちょっとプレイには支障が多い(2K/2.5Kはそこまで気にならないのは、細かく下がってもそれなりのフレームレートが確保されているためだろう)。2K/2.5Kのグラフ(グラフ38、39)も褒められたものではないが、要はプレイに支障が無ければよいのであって、その意味でも今回の3製品は2.5Kあたりまでで利用するのが無難だし、その範囲であればどのビデオカードでも問題なくプレイできる、と言える。
◆Metro Exodus Enhanced Edition(グラフ42~48)
Metro Exodus Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/
ベンチマーク方法はこちらのMetro Exodus Enhanced Editionの項に準じる。設定は
Shading Quality:High
Ray Tracing:Normal
DLSS:Off
Reflections:Hybrid
Variable Rate Shading:4x
Hairworks/Advanced PhysX:Off
Tesselation:Full
とした。
さてこちらはRadeon RX 6600 XTの時のテストでもGeForce系列有利な結果になっており、今回もその傾向は変わらない(グラフ42)。ちなみにHigh Presetでこれだから、Ultra PresetだとGeForce RTX 3060でも2Kで60fpsぎりぎり位ではないかと思う。まぁこれはこういうゲームもある、という話であってこれだけで優劣が決まるわけではないのだが、それでも何とかRadeon RX 6600は2Kで60fpsを確保して、一応2Kで利用可能という面目は保った格好だろうか。
最大フレームレート(グラフ43)はいいとして、問題は最小フレームレート(グラフ44)だが、これは理由が判っている。グラフ45は2Kのフレームレート変動だが、80秒前後から90秒あたりまでの大きく画面が変わる部分が一番描画負荷が大きく、ここはGeForce RTX 3060ですら50fpsを切る程度まで落ち込む。前回のテスト結果で言えば、この期間で何とか60fpsを維持できたのはGeForce RTX 3060 Tiのみ(それでも60fpsは微妙に切っている)。その意味では、今回の3製品はどれも2KでHigh Presetだと失格、という事になる。現実問題としてはPresetをMiddleにするか、GeForce RTX 3060はDLSSを有効にする辺りが現実的な対応であろう(この点ではMetro ExodusがFSRに対応していないのはRadeon RX 6600系には厳しいという話だ)。
◆Red Dead Redemption 2(グラフ49~55)
Red Dead Redemption 2
Rockstar Games
https://www.rockstargames.com/jp/games/info/reddeadredemption2
ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定はいつもと同じく
Quality Preset Level:14(Favor Quality)
である。こちらもフレームレート変動をOCATで取得している。
さて、平均フレームレート(グラフ49)を見ると、以前と比べて、特にGeForce RTX 3060の性能がやや下がり気味である(Radeon RX 6600 XTはほぼ変わらず)。といっても異なるのはドライバ位のもので、何が悪さをしているのかは不明だが、結果的に2KでややGeForce RTX 3060がビハインドを負った格好になっている。とは言え解像度が大きくなると最高速(といってもRadeon RX 6600XTとほぼ同等)になるから、ドライバの変更で極端に性能が劣化した、とも言いにくいところだ。
絶対性能、という意味ではRadeon RX 6600を含めて2.5Kまでは60fps以上を確保しており、このあたりまでは良好にプレイ可能な範疇に見える。ただグラフ51にあるように、最小フレームレートは3製品ともやや低め。フレームレート変動を見ると2K(グラフ52)はまぁほぼ60fps以上をキープしているが、2.5K(グラフ53)だとちょっと低めに推移しており、実際はもう少し描画オプションを落とすか、2Kでプレイするのが幸せといった感じだ。3K/4KはGeForce RTX 3060はDLSSを使えば何とか、というあたりでRadeon RX 6600シリーズ2製品はちょっと厳しい感じである。