――決勝進出15組の中で、皆さん全員が知らなかった芸人さんはいますか?
(※「モシモシ」は小比類巻氏以外、「4000年に一度咲く金指」は浜田氏以外全員が知らなかった)
舟橋:調べてみたら、モシモシのあきちゃんは、アンゴラ村長(にゃんこスター)の元相方さんみたいです。他の2人も、別のコンビやトリオを解散した人なんですね。
――こうやって新たな芸人さんを知るのも、『ツギクル芸人グラプリ』の醍醐味ですよね。
橋本:コロナになって生でネタを見る機会が少なかったから、今日は審査員席でド正面から久々にこんなたくさんネタを見たなという感じがあります。やっぱり映像で見るのとは伝わるものが違いますよね。
日置:たしかに、めちゃめちゃ久々に生で見ましたよね。それと、お客さんの顔が見られたのが大きかったです。「ああ、ここで笑うんだ」とか「ここはそんなにウケないんだな」みたいなのが見られたのが久々の感覚で、すごく良かったです。
■愛される“相方と仲が良い”芸人
――今回を含めていろんな若手芸人さんを見て、今後のバラエティ番組で求められる芸人像のようなものは見えてきましたか?
日置:さっきも皆さんで少し話してたんですけど、愛くるしいとか、人に好かれそうな感じがにじみ出ている人が、結構ウケてるなと思いましたね。
橋本:ネットの時代になって、YouTubeで自分のネタを配信したりして、個が発信できる時代になったから、テレビに出てても、そこから透けて見える人間性とか個性を視聴者が見抜く時代になってきてると思うんですよね。だから、テレビにアジャストしてる人じゃなくて、テレビという箱でも個性が際立つというか漏れ出てくる人が、これからいろんなメディアを問わず席巻していく時代になるのかなと思ったりします。
浜田:最近ざっくり思うのは、今の人はコンビで仲のいい芸人さんを好きですよね。仲の良さが伝わるエピソードとかみんな好きだし。YouTubeやTwitterとかでそういう姿が見れるようになったからなのか、よく芸人さんを「かわいい」と言ったりするし、ライブのお客さんも若い女性が圧倒的に多いので。もちろん、面白いということが前提にあると思いますけど。
舟橋:芸人さんとしての活動以外にもアンテナを持ってる人というか、いろいろ興味を持って、好きなことをやって好きなように発信しているところに人が集まっていくという感覚が最近、芸人さんでもあるんですよね。YouTubeとかで見せる、日々の生活を楽しむのがいかに上手いかが魅力になったりするんでしょうね。
小比類巻:うーん…皆さんと全く一緒です(笑)
日置:順番が後になると、考えてること取られちゃいますからね(笑)