従来、世帯視聴率一辺倒だった番組の評価軸が、各局で新たに重点指標を設けて変化していることが、ダウンタウン・松本人志の「コア視聴率」に言及するツイートをきっかけに広く周知された。日本テレビは「コアターゲット」(13~49歳)、TBSは「新ファミリーコア」(4~49歳)、フジテレビは「キー特性」(13~49歳)、テレビ朝日は「ファミリーターゲット」(13~59歳)を設定している中、今回の改編でテレビ東京が新たに「テレ東コア」を掲げることを発表した。

これは、他局のように性別や年齢層で区切って視聴率の数値を出すものではなく、「テレ東が大好きであらゆる番組を毎週欠かさず見てくださるテレ東ファンの方々、テレ東マニア」と定義するもの。大庭竹修編成部長は「今まで週に5時間見てた人に10時間見てもらえるような、どんどんファンを深くしていくことをやって視聴率につなげていければ。濃いファンを増やすことが一番いいのではないか」と狙いを語った。

各局の改編キーワードと改編率は、以下の通り。

●日本テレビ「OFFからONへ、ONからFANへ」
→テレビを見ない人、見なくなってしまった人にもまずはテレビをつけて視聴してもらえるような、視聴している人には愛好して継続視聴してもらえるような、積極視聴コンテンツを編成。
・全日(6~24時)5.6%、ゴールデン(19~22時)5.7%、プライム(19~23時)18.6% ※9月2日現在

●テレビ朝日「ファミリー層を中心に全年齢層に対応したタイムテーブルを目指す!!」
→中心は大越健介キャスターを迎えた“新生・報道ステーション”。圧倒的な取材力をベースにより深い視点・洞察を持った番組へと進化。週末の『サタデーステーション』『サンデーステーション』も合わせたプライム帯のニュースベルトで、あらゆる年齢層の視聴者にその日、最も必要なニュースを届ける
・全日8.8%、ゴールデン22.8%、プライム20.4% ※9月10日現在

●TBS「最高の“時”を朝から」
→安住紳一郎アナ総合司会の朝番組『THE TIME,』がスタート。朝からTBSを見る習慣をつけてもらい、全日帯視聴率の底上げにつなげる。
・全日12.88%、ゴールデン8.57%、プライム10.36% ※7月16日現在

●テレビ東京「テレビでもスマホでも“観ればハマる”テレ東式」
→「全配信時代」を見据え、放送でも配信でも内容の濃い「強い企画」「選んで観たくなるコンテンツ」を開発。様々なデバイスで、様々な機会で「観てもらえればファンになってもらえる」ような番組編成を行っていきたいという思い。
・全日5.2%、ゴールデン8.7%、プライム8.3% ※9月7日現在

●フジテレビ「家族そろってフジテレビ ~DEEPなテレビ体験を!~」
→1人でも多くの視聴者に「熱狂的な番組コンテンツで日本中の心を揺り動かす!」ことを目指す。
・全日5.7%、ゴールデン23.3%、プライム24.3% ※9月6日現在