モデルでタレントの佐藤栞里が、TBS系日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(毎週日曜21:00~)で、主人公・喜多見幸太(鈴木亮平)の妹・喜多見涼香(きたみ・すずか)役を好演。初の連続ドラマレギュラーにして、演技力に称賛の声が上がっている。佐藤にインタビューに、演技への挑戦について話を聞いた。
本作は、「TOKYO MER」という救命救急のプロフェッショナルチームを舞台とする本格救命医療ドラマ。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施す「TOKYO MER」のリーダー・喜多見幸太を鈴木が演じている。
佐藤が演じている喜多見の妹・涼香は、入院している子どもたちやその家族をサポートするNPO法人のスタッフ。救命救急に情熱を燃やす兄の一番の理解者で、優しい笑顔で患者や「TOKYO MER」のメンバーを癒やす存在だ。温かい兄妹愛も物語の重要な要素となっており、賀来賢人演じる医系技官・音羽尚との恋の予感も視聴者から熱い注目を集めている。
佐藤は『コウノドリ』(2015/TBS)にゲスト出演したり、アニメの吹き替えを務めた経験はあるが、本人的にはほぼ演技初挑戦という感覚のようで、「役作りをどうしたらいいのか」探りながら挑戦しているという。そんな中で、「お兄ちゃんの顔を思い浮かべると自然に涼香になれる感覚がある」と言い、「涼香さんは人一倍思いやりがあって、優しくて正義感もあって、こうやって並べると喜多見幸太さんの妹なんだなと感じる。オンエアを見て『やっぱりお兄ちゃんってこういう人だよな、明日の撮影もお兄ちゃんを思い浮かべながら演じてみよう』って。そういう部分はすごく大きいです」と語る。
優しい笑顔が素敵な癒やし的存在の涼香は、佐藤とぴったり重なり、魅力的なキャラクターに。制作陣からも「涼香は栞里ちゃんと似ているから役作りとかあまり考えないで大丈夫」と言われたそうだが、佐藤は「知れば知るほど、実は全然似てない」と感じているという。「私はすぐ感情移入して泣いてしまうし、好きな人がいても、小箱を持って個人的にあげる勇気もないです」と違いを説明し、「だけど、涼香さんの真っすぐで強い一面を知って大好きになったし、私こういう人になりたいなって涼香への憧れが芽生えました」と明かした。
また、「現場で監督さんが、涼香の気持ちや行動を私にお話ししてくれるので、それで涼香に近づけているのかなという日々です」とも。さらに、「ヘアメイクさんが『涼香は優しくて子供思いだから髪を巻いたほうが優しく見えるよね』と教えてくれたり、衣装さんが『音羽先生と2人きりのシーンだからワンピース用意してみたよ』と言ってくれたりするので、『なるほど、涼香はこういう人なんだな』と、皆さんの涼香のイメージを聞いていつも勉強させてもらっています」と周囲のアドバイスも大切にしている。
撮影初日にかけてもらった鈴木の言葉も、演じる上で自信になったという。「信じられないほど私が緊張していて、鈴木亮平さんがいち早く気づいてくださっていて、カットが終わったときに『僕たち目もすごく垂れているし、身長も高いから、本当の兄妹みたいだよね』と言ってくださって、その瞬間に『もしかしたら私はここにいていいのかもしれない』という気持ちになれて、とても安心しました」。それ以降も、2人のシーンでは優しく話しかけてくれているそうで、「常に周りを見てくださる方で、本当に素敵な方です」と感謝。本当の兄妹のような感覚にもなれているようで、「かっこいいお兄ちゃんだな、自慢のお兄ちゃんだなとか、ちょっと調子に乗って思っちゃう」と笑った。