NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、清原果耶演じるヒロイン・モネこと永浦百音が働くテレビ局の社会部記者・沢渡公平役を演じている玉置玲央。舞台を主戦場として活躍してきた玉置だが、近年は映画やドラマでも個性的な役どころを演じ、爪痕を残してきた。玉置にインタビューし、『おかえりモネ』の撮影秘話とともに、映像作品への思いについて話を聞いた。
百音たち気象班担当の記者である沢渡は、いつも飄々としていて、少しチャラい印象の男だが、仕事はできるという印象を受ける。8月17日放送の第67回では、沢渡が東北の町で起きた水害に対する住民の避難行動を評価する特集を企画した。
沢渡のキャラクターについて「確かにチャラチャラしています」と笑いながら「リハーサルの時に、監督ともよく話しましたが、沢渡はきちんと仕事ができる人だということで。それが、年齢的な余裕なのか、仕事ができると自負しているのかはわかりませんが、余裕があった上で、若い人たちの前ではああいうふうに接している」と解釈している。
「でも、高岡早紀さん演じる高村の前では、また違う顔を持っています。初登場時から、セクハラについてツッコまれた沢渡でしたが、それは沢渡としては単にコミュニケーションの一環であり、きちんと観続けていただければ、実はちゃんと仕事をする人なんだということがわかってもらえるのではないかと。自分が演じていて言うのもなんですが、沢渡ってかっこいい人だなとも思っています」
主演の清原の印象については「すごく不思議な人で、肝が据わっていますし、自分が組み立てた役の論理で闘える人ですが、 実際にはやっぱり19歳の初々しい、ごく普通の女の子です。すごく凛としていて、これこそが、朝ドラのヒロインだよなと。いろんな面がキラキラしていて、まさにオープニング映像の布みたい。いろんな色が見えるし、いろんな光り方や翻り方をする。そこが清原さんの魅力です」と感心しきりだった。
また、本作に出演したことで、気象予報にも興味を持つようになったと言う玉置。「普段は、軽く聞き流していた気象予報ですが、モネの台詞にもあったように、人の命に関わっていたり、人の生活ががらっと変わってしまうようなことを目の当たりにすると、朝のお天気コーナー1つとっても、すごく見方が変わりました。やっぱり職業モノのドラマに携わるといつも思うことですが、 きっと何時間も前に打ち合わせをしたんだろうなとか、物理的なことも考えてしまいますし、仕事の重要性やありがたみを感じます」