また、本作の魅力について、「迫力のあるシーンの連続と、本格的な医療シーンが、ものすごいテンポで描かれていて、このスピード感は引き込まれると思います」と述べ、「僕らとしても、オンエアを見て、2カ月かけて撮った1話があっという間に終わったみたいな。どんどん貯金がなくなって、撮影を頑張らないと、という気持ちになる(笑)」と語る。
そして、「見えないところでいろんな連携がある。喜多見先生や音羽先生がメインですが、画面に映らないところでも冬木先生が何かしていたり、夏梅さんやミンさん、比奈先生が補助していたり。画面に見えないところでもみんなが本気でやっていることがリアリティを生んでいるのではないかなと思って一生懸命やっています」と冬木目線からもアピール。
ロケの大変さにも言及し、「『TOKYO MER』というタイトルのわりには、愛知に行ったり、新潟に行ったり、撮影場所が関東圏に留まらないので、大きな移動が大変。梅雨時は天候に泣かされ、行って5時間待ったけど結局撮影できなかったこともありました」と苦労を明かすも、「本当に人命救助の最前線に立っている方々の苦労と比べたら僕らの真似事は屁でもない。しんどいときこそ、本作が謳っている“医療従事者の方々への敬意とエールを”ということを思い出すようにしています」と真剣な表情で話した。
小手は、自身のツイッターで撮影の裏話や麻酔科医の仕事について紹介しているが、医療従事者への敬意も込めてつぶやいているという。「皆さんにドラマの世界を楽しんでもらえたらと思い、この手術では実はこういうことをやっていますといった補足をしています。麻酔科は何をやっているか知らない人が多い領域なので、少しでも伝わったら。また、麻酔科は人手不足らしいので興味を持ってくれたらいいなというのもあります」。
8日放送の第6話では、18人の小学生が山中で突如として失踪する謎の事件が発生する。現場に向かったTOKYO MERの喜多見は、子供たちを捜索し、治療するためメンバーを分散する決断。これまでチーム一丸でピンチを乗り越えてきたメンバーたちは、バラバラに闘うことになる。
小手は「今までの落ち着きと安定の冬木先生からは考えられない、かなり切迫した状況に陥り、不安定な精神状態に。その理由は何か、そして、その中で冬木先生は何ができるのか。冬木先生の個人的な事情に踏み込んだ内容になっています」と予告。また、「MERの中でサブキャラクター、冬木先生を含め、ミンさんや徳丸さんらが自主的に活躍していく様も見られる展開になっているので、一人ひとりのキャラクターへの愛着がわいてくれるのではないかなと思います」と見どころを伝えた。
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