――ヨドンナと柿原さんがコンビを組んで、悪人たちをやっつけるアクションシーンについてはいかがでしたか。

アクションをやりたい、などと言っておきながら、めっちゃ大変でしたね(笑)。テレビシリーズと『キラリュウ』のときもある程度アクションはやらせていただきましたけど、あのときは現場に行ったらその場で手をつけてもらい、じゃあやってみようか、みたいに練習時間ゼロの状態で本番に臨んでいました。

でも今回は、撮影の前に4日間のアクション練習期間を設けて、本格的な練習をこなしていました。最初は2日間だったのが、結局4日間に延長されたんです。ヨドンナはムチを武器にした動きがほとんどだったのに対し、今回ムチをほとんど使わず、パンチやキック中心の立ち回りとなりましたね。相手をどんな風に殴ったり、蹴ったりするのかもわかりませんから、本当に基礎からじっくりと教えていただきました。アクション部の方たちが、ものすごく上手にふっとんでくれるので、あたかも私が上手く立ち回りをこなしているかのように見えると思います(笑)。

――さすがはダイナミックなライブアクション演出を得意とされる坂本監督ですね。

台本を読んだら「ヨドンナ、メイドと戦う」とたった1行のシーンだと思ったのに、坂本監督はその1行をものすごく膨らませて、メイド1人かなと思っていたら4人も出てくるし、立ち回りは複雑ですし、どんだけ尺を使ってるんだろうって思います。私や西葉さんのしゃべるセリフも決して少なくないんですよ。セリフだけでも尺が取れるのにもかかわらず、そこにアクションをどんどんぶち込んでいく。台本から映像になる過程で、坂本監督のこだわりとアクションへの熱い思いが加わって、シーンの長さが10倍くらいに膨らんでいくんです。

――濃密な内容が楽しめそうな『ヨドンナ』ですが、桃月さんからぜひ、見どころを教えてもらえますか。

セクシーでバイオレンスなアクション作品になっていて、「良い子」は見ちゃダメな作品になっているんです。ちょっと日曜の朝にはお出しできないような流血シーンなんてのもありますけど、そういったバイオレンス要素だけではないんですよ。

テレビシリーズで死んでしまったヨドンナが、甦るためにどんな行動を取ったのか……しっかりと物語が出来ていて、見ごたえたっぷりです。テレビでは非情な悪に徹していたヨドンナでしたが、柿原さんとコンビを組んだことにより、2人の心がどんな風に変化していくか、といったドラマ展開にご注目ください。いつもの『キラメイジャー』とはひと味違う、意外なドラマが展開しています。ヨドンナ風に言うと「見たほうがいいんじゃない?」って感じで(笑)。

――ありがとうございます! 最後に、今もなお熱烈にヨドンナ様を支持しているファンの方々に、メッセージをお願いします。

ファンのみなさんがヨドンナを応援してくださり、ヨドンナ復活を願ってくださったおかげで、こうして「スーパー戦隊史上初」となる悪の幹部が主役のスピンオフ作品が作られることになりました。本当に、ありがとうございます。『ヨドンナ』の評判が良ければ、これからもヨドンナと柿原さんのコンビでどんどん活躍を続けていきたいと願っていますので、配信が開始されたあかつきにはぜひハッシュタグ「#ヨドンナ」をつけていただいて、たくさん感想を語ってください! よろしくお願いします!