続いて、IIJコンシューマサービス部カスタマーサービス課の吉橋茂氏より、「端末の動作確認から見たギガプラン -5Gエリアの拡大とデュアルSIM端末の普及-」と題したトークが。

  • オンラインでのIIJmio meetingには初登場の吉橋氏。普段は端末の動作確認などを担当している

吉橋氏によると、近年は各社から続々と新しい料金プランが登場し、料金プランの多様化により、端末の使い方にも変化が訪れているという。以前は一人一端末だったところが、一人で複数の端末を扱い、さらにデュアルSIM端末を使う人も増えてきているとのことだった。また料金の低廉化によって一人で複数の通信事業者と契約している人も増えている。特にデュアルSIM端末においては、IIJmioと他社の併用パターンというのが増えていると報告した。

そしてIIJmioにおいては、デュアルSIM端末の販売数増加に比例するように、サポートセンター宛に、デュアルSIMに関する質問が増加しているという。そしてこうした問い合わせ内容をもとに、5G端末の動作確認や、各社SIMとIIJmioのSIMを併用した場合の動作確認を行なったという。

これによると、まず5G対応については、単に5Gオプションをオン/オフすることに加え、端末側の設定も含めて考慮する必要があるとのこと。iPhoneもAndroidも、基本的には5Gを有効にすることと、音声通話ではVoLTEをオンにすることが条件だ。また一方で、5Gをオンにすると3Gが利用できなくなるため、エリア状況によっては通信できなくなるケースもあるので、注意が必要という。5Gの検証については、そもそもこれまでの検証環境が5Gのエリア外であり、エリア内に移動しての検証となるなど、これまでにない苦労があったようだ。

デュアルSIM端末については、他社物理SIM+IIJmioのeSIM、IIJmioの物理SIM+他社eSIMなど、非常に組み合わせが多いため、検証もかなり大変な模様。なお、iPhoneのデュアルSIM環境では、構成プロファイルをインストールするタイミングが重要で、SIMを切り替えてからインストールするのがポイントとのことだ。

デュアルSIM環境は非常に組み合わせパターンが多いため、全てのパターンを網羅することは難しいが、可能な限り検証したいとのこと。吉橋氏らの血と汗と涙の結晶である検証情報については、IIJmioのウェブサイトにまとめられているので、そちらを参照してほしい。

  • デュアルSIMの相性情報は、検証の手間を考えると非常な労作であることは確実だ