インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月3日、オンライントークイベント「IIJmio meeting #30」を開催した。いつもはかなりディープな話題を取り上げることが多い同イベントだが、今回は新サービス「ギガプラン」の開発秘話に特化した回として、いつもよりだいぶライトな雰囲気の中で進められた。レポートをお届けする。

  • オンライントークイベント「IIJmio meeting #30」

記念すべき30回目となる今回も、冒頭は毎度お馴染みとなった堂前清隆氏による「IIJmio Update」で、前回(3月開催)からのIIJmioの動向を紹介。ここで、7月1日からスタートした「電話リレーサービス」の負担金についての説明があった。

  • 電話リレーサービスについて紹介する堂前氏。電話のユニバーサル利用料と同様に、毎月の利用料金と一緒に支払うことになる

電話リレーサービスは、聴覚や発話にハンディキャップがある人のための公共サービスで、インターネットを介してオペレーターが文字や手話を受け取り、音声で通訳するというもの。聴覚や発話が不自由な人でも、救急車などを呼ぶのに電話は必要だが、利用者負担だけでこうしたサービスを維持するのは難しいため、公共サービスとして、サービス利用料は電話事業者が利用者数に応じて負担するという形になっている。IIJmioでもこの電話リレーサービスの制度に基づき、2021年7月から2022年1月まで、毎月1.1円の利用料が付加されることになった。

電話リレーサービスの負担金については、Google検索等でサジェストに「払いたくない」「いらない」などが表示されるなど、一部に否定的な意見もあるようだ。個人的には、年間7円程度で困っている人が救われるのであれば、なるべく笑顔で支払っていきたい(もっとも、こうしたサービスはいずれAIなどがカバーしていく可能性が高いため、一過性のものになるかもしれないが……)。