――コンビの20年間を振り返って、あのときこれを乗り越えられてよかったというような出来事がありましたら教えてください。
哲夫:そういうのはいつもあります。今でも1年に1回単独ライブをやっていて、そこで新ネタを作るのですが、新ネタという山をいつも乗り越えている。すごいええネタできたって、そういう実感はしておかなあかんなと思っています。
――1年に1回の単独ライブはお二人にとってとても大事なわけですね。
哲夫:はい。お客さんも待ってくれていると思いますし。
西田:しんどいですけど、終わってみたらやっぱりよかったなと毎年思います。
――新ネタとの格闘の中で成長できているなと感じますか?
哲夫:そうですね。やる前はしんどいですけど、やり終えたら気持ちいいです。
西田:この年になって、こういった挑戦ができているというのはありがたいです。
――今後の目標もお聞かせください。
哲夫:なんばグランド花月はお笑いの伝統の場所。師匠がみなさんまだ活躍されていて、お元気な姿を見させてもらうと、自分もいつまでも元気に舞台に立っていられたらかっこいいなと思います。
西田:いつまでも『M-1』現役の子らから「面白い」と言われたいです。
――やはり、M-1チャンピオンというのはパワーの源になっているわけですね。
西田:そうですね。M-1チャンピオンとして立たせてもらっているので、そこでチャンピオンあんまりだなと思われないように頑張らなければと思っています。
――コロナ禍において無観客でライブが行われる時期もありましたが、だからこそ気づけたことなどはありますか?
西田:無観客で漫才するのと、少なくてもお客さんいるのとでは、全然やっている感じが違うので、お客さんのありがたみを改めて感じました。
哲夫:オンラインの開催もありましたが、それでも見たいと思ってくれるお客さんがたくさんいることに気づくことができ、そこで改めてお客さんへの感謝が生まれました。本当にありがたいです。
――最後に、全国ツアーへの意気込みやアピールをお願いします。
哲夫:ストレスがたまるような去年からの厄災を吹き飛ばせるようなライブにできたらと思っていますので、ぜひ見に来ていただけたらうれしいです。
西田:サンドウィッチマンさんやナイツさんなど吉本以外の事務所の方たちもゲスト出演してくださるので、それも楽しみにしていただけたらと思います。
哲夫(1974年12月25日生まれ、奈良県出身)と西田幸治(1974年5月28日生まれ、奈良県出身)によるお笑いコンビ。2000年7月結成。吉本興業所属。Wボケ漫才で繰り出す個性的なネタを武器に『M-1グランプリ』決勝に9度進出し、ラストチャンスとなった2010年に悲願の初優勝を果たし、全国区の知名度を獲得した。