――『M-1』の最初の頃からWボケのスタイルが完成されていましたが、結成してすぐこのスタイルにたどり着いたのでしょうか。
哲夫:もともと別のコンビで、相方が辞めたので組んだんですけど、前のコンビではボケ同士やったので、ボケとボケで自然とこういうスタイルになりました。
西田:でも、こういう形になるまでに1年くらいはあったと思います。ボケ同士ですけど、ツッコミがない形をやったり、1年くらい試行錯誤しました。
哲夫:『M-1』の最初のときは交互にボケていくというのはもうやっていました。
――Wボケ漫才を貫かれていますが、ネタ作りなどで何か変化はありますか?
哲夫:年々出来上がるまでに時間はかかるようになっています。ネタを作り続けていると、「これはもうやった」となっていくので、題材探しは年々大変な作業ではあります。
西田:あと、年齢とともに題材も、ちょっとおっさん臭くなっているかもしれません(笑)。社会見学のようなネタではなくなってきていると思います。
――年齢とともに変わっていくのも面白味ですよね。
西田:そうですね。漫才は、やっている人間とそんなに差がないほうが面白味があるので、年を取ってきたらより一層ベテラン感のある内容になっていくのかなと思います。
――毎年単独ライブも開催され、走り続けていらっしゃいますが、お笑いへの情熱はずっと変わらないですか?
哲夫:漫才が好きなんですよね。関西で中心に活動していますし、漫才で笑ってほしいという思いはずっと変わらないです。
西田:やはり漫才は面白いなと。いまだに『M-1』で新しい形が出てきたり、どんどん進化しているので、飽きないです。また、昔ウケなかったものがウケたり、逆に昔ウケていたところがウケなくなったり、そういう変化もあります。
――いくらでも研究しがいがあるわけですね。
哲夫:そうですね。やる側の変化もあるし、世間の変化もあるので、生モノやなと実感しています。