――寺坂さんが好きな「ウルトラ怪獣」を教えてください。

会ってみたいウルトラ怪獣でもいいですか? 僕は『ウルトラセブン』に登場した「ガッツ星人」に会いたいんです。本を調べていたら、ガッツ星人のフォルムがとても可愛く思えてきて、一度実物を見てみたい。できることなら共演したいと思っています。

――寺坂さんがリーダーを務めるボーイズグループ「祭nine.」のファンの方たちから、『ウルトラマントリガー』出演にあたってどのような応援の声がありましたか。

それはもう、うれしい励ましの言葉をいくつもかけていただきました。まだ放送が始まっていないのに「さっそくウルトラマンのグッズをたくさん買ってきました」という方もいて、早いな~なんて思いましたね(笑)。僕は祭nine.として名古屋を中心に活動していますが、確実に「夢を叶える」ためには東京に行ったほうが……という声もあったんです。でも「祭nine.で頑張ってきたから、ウルトラマンになれたんだよね」と言ってくださった方がいて、そのとき自分のこれまでの活動をすべて肯定してもらえたように思えて、その言葉がとてもうれしかったんです。

――祭nine.の兄貴分「BOYS AND MEN」のメンバーで、『仮面ライダー鎧武』(2013年)の重要人物のひとり・仮面ライダーバロン/駆紋戒斗を演じた小林豊さんから、ヒーローの先輩としてアドバイスを受けたそうですね。

豊さんは僕に「頼我らしく、堂々としていれば大丈夫だから、気負いすぎずに頑張ってね」と言ってくださいました。その言葉を聞いてからすごく安心して、肩の力を抜いて撮影に取り組むことができました。何度か、豊さんの作った料理を食べさせてもらったり、本当にお世話になっています。多くの方々からいただいた励ましの言葉をぜんぶ自分の力に変えて、今は『ウルトラマントリガー』の撮影に全力でぶつかっています。

――連日ハードな撮影が続いていると思いますが、寺坂さんのエネルギーの源は何でしょうか?

それが、僕自身は毎日の撮影がハードで大変だなんて思わないんです。ずっと夢の中にいるようで、1日があっという間に終わってしまいます。お芝居の難しさを痛感するときもありますが、それすらも楽しいですし、もっともっと勉強したい!という気持ちでいっぱいです。いま「子どもたちに夢を与える」立場にいるんだと思い続けることこそが、僕にとってのエネルギー源なんです。

――いよいよ放送が開始される『ウルトラマントリガー』の見どころを教えてください。

まずは個性派ぞろいのキャスト陣に注目してほしいです。敵も味方も、どのキャラクターも一筋縄ではいかない濃厚な存在感を発揮していて、放送が始まったらたちまちみんな人気者になるんじゃないかと思います。そんな中で、自分の信念を持ってまっすぐ生きているケンゴを、ぜひたくさんの方たちに応援していただきたいです! 

『ウルトラマンティガ』の系譜を継いだ『トリガー』は、かつて『ティガ』を観ていたお父さん、お母さん世代には“なつかしさ”を、そして初めてウルトラマンに触れる子どもたちには“新しさ”を感じる作品になると思います。ウルトラマンシリーズに共通する要素……ヒューマニズムを重視したドラマ性や、現代社会に投げかける強いメッセージ性も備えていますし、精密なミニチュアワーク、トリガーと怪獣との激しいアクションといった「特撮」の醍醐味も満載されています。幅広い年代の方たちに楽しんでもらえる作品です。ぜひ放送をご覧になり、みんなで笑顔になってくれたらうれしいです。合言葉は「スマイル、スマイル」です! よろしくお願いします!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京