――アフレコは別々でしたが、イベントで共演した感想を聞かせてください。
哀川:千葉くんはテレビで観ていた通りで、好奇心旺盛の好青年だなと。まだ若いから、今は仕事をバンバンやるしかないわけですが、いろんなものに興味があるという目つきが好印象でした。
千葉:やはり演じる役のイメージが、個人のイメージみたいになることが多いと思いますが、哀川さんの場合は、役とは違って本当にお優しい方です。
哀川:いやいや、普通のことを普通にしているだけで。でも、昔は俺なんて、挨拶をしただけで驚かれたりしたからね(笑)。
千葉:僕もそうなりたいんです。好青年といった印象を抱かれると、いいことをしても普通じゃないですか。ちょっとワルというか、会ってみたら意外とそっちだったの!? と言われるほうがいいなと。そこはとてもうらやましいです。
哀川:俺はヤクザや不良とか、いわゆるワルの役しかやってこなかったから、若い頃は現場に行っても怖がられて、孤独だったよ。でも、こっちから話しかけることもないかなと思っていたんだ。最近はよくしゃべる人だと見られるようになったので、そこは変わったけど。
――千葉さんは、前作のインタビューで「もう少しワイルドな一面を見せていきたい」と言われていましたが。
千葉:1作目の取材当時は29歳で、30歳になることをすごく身構えていましたが、30を過ぎても、あまり変わらなかったなと。今はもう32歳なので「後は野となれ山となれ」って感じです(笑)。もちろん、変わった点もあるだろうし、いろんな目線があってしかるべきだとも思いますが。
哀川:俺も当時は「やべえ。30歳か!」と思っていたけど、実際になってみると、自分自身は全然変わらなくて。でも、周りの人たちの接し方が変わり、30歳を超えてからは大人扱いされるようになったかな。
――若々しい哀川さんですが、今年で還暦を迎えます。若さを保つ秘けつを教えてください。
哀川:いやいや(笑)。でも、あるとしたら、早く寝ることじゃないかな。30を過ぎたくらいから、眠くなったらすぐ寝るようにしている。普段は9時くらいに寝るから、4時とかに起きちゃうんだよ(苦笑)。
千葉:ということは、睡眠のゴールデンタイムを死守されていますね!
――夜10時から2時までの睡眠は、成長ホルモン分泌が盛んになり、美容効果があると言われています。
哀川:“早寝早起き”ではなくて、実は“早起き早寝”のほうがサイクルを作りやすい。早く起きれば、自然と疲れるから。俺は暇な時は釣りやゴルフをしているけど、仕事以上に疲れるけど、それもいいことなんじゃないかと。
千葉:僕もそう思います。