――阿部寛さんをはじめとするキャストの方たちとの共演の感想をお聞かせください。

とても緊張します。阿部さん、長澤さんをはじめとする役者の方々もいらっしゃいますし、同世代の役者がこれだけ現場に集うのはあまり経験がないことだったので、皆さんから刺激をもらえて、本当に勉強になる毎日です。そんな方々と一緒に一つの作品を作る立場にいられることを光栄に思いますし、毎日毎日が勝負というか、現場でいつも緊張しています。ただ、同年代の東大専科のみんなとは和気あいあいと楽しく、学校みたいに撮影しているので、オフの時はとても楽しいです。

――東大専科のキャストの方たちと、どのように過ごしていますか?

みんなで座り込んで話したり、高橋海人くんのダンス講座や、志田彩良ちゃんのスキップ練習しようの会だったり(笑)、あと、ゲームもします。オフでは同級生のような感じで楽しく過ごしています。

――印象に残っている現場でのエピソードを教えてください。

1話で海に落とされるシーンは本当に印象深いです。あの高さから海に落とされる経験ってそんなにないと思うので、楽しむことができましたし、3月中旬で本当に寒かったので、貴重な経験ができたなと思います。この現場は、急に「本番!」と声がかかることが多いので、僕はいつ阿部さんに落とされるんだろうというドキドキもあり、新鮮な気持ちでちゃんと天野としていることができました。

――海に落ちたシーンでは、阿部さんとどのようなやりとりをされましたか?

「寒いな~。寒いよな~」と声を掛け合っていました。2日間に分けて撮影し、飛び込むシーンの日は、僕のことを押してくださったのですが、「すごくきれいに顔からいったな。さすがだな」と言ってくださって、「ありがとうございます!」という会話をしました。2日目は、僕より先に阿部さんが海に入っていて、「今から地獄を見るから覚えてろ(笑)」とおっしゃっていたのですが、しんどそうな素振りは全く見せずに僕に声をかけてくださっていました。

――弟・裕太役の深田竜生(少年忍者)さんとの現場でのエピソードも教えてください。

僕の1歳下で、「どんな音楽を聴いているの?」とか、「普段どういうことしているの?」とか、本当に普通の話をしています。緊迫したシーンが多いというのもあり緊張しているかなと思って、彼に「大丈夫だよ」と声をかけて、大丈夫なふりをして自分の緊張を落ち着かせるということもしています(笑)。竜生くんだけでなく、僕も緊張していますし、みんな緊張しているので、「みんな一緒だよ」と話しています。