――ところが、千鳥のお2人から“クレーム”が来てしまいました(笑)
まず、コメントをいただけたといううれしさがあったのですが、「恥ずかしい!」と思いました(笑)。あの回のナレーション収録は、全部のブロックの録音が終わった後に、スタッフから改まって「山崎さん、このVTRをちょっと見てほしいんですよね」と言われて、ドッキリにでもかけられるのかなと思ったんです。それでドキドキしながら見たら、想像と全然違うので恥ずかしくなってしまって(笑)。「これを受けて、どう返しましょう?」という話になったのですが、「そう言われたからには、ここで引くわけにはいかない。大悟さんに『本当にやめて!』って言われるまでやり続けよう!」と決意しました(笑)
――大悟さんは、トークのネタという意図もあると思うのですが、その後『週刊フジテレビ批評』で、ガチの“クレーム”が来ました(笑)
そのほうがヘコみました…(苦笑)。番組の邪魔になってはいけないと思うので、アンケート結果を受け止めたコメントを入れながら、どうやったら自分の個性を出すことができるのか…。毎回試行錯誤ですが、なかなか難しいですね。ナレーションブースだけで盛り上がって、テレビを見てくれる人たちが離れることがないようにと思います。
――あんなに一生懸命考えて感想コメントを入れているのに、伝わらないのが残念です…。とは言え、多数意見とは限りませんから。
でも、今まで1人にしか褒められたことないんです。城間(康男 ※『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』演出)さんに、「あれはもっと山崎を出したほうがいいよ!」って言われて。
『人志松本の酒のツマミになる話』総合演出・日置祐貴氏:山崎さんにナレーションをお願いしている理由は、そこにあるんです。アナウンサーが自分の意見を言うのは、山崎さんくらいキャラクターが立っていて、なおかつ我々一般人と同じ感覚をもっていないとできないので、僕はこのスタイルで良いと思っていますね。
■スタジオメンバーで参加したい気持ちは…
――『ダウンタウンなう』がコロナで傑作選になったとき、副音声で“飲み仲間”の人たちと自由にトークしているのを、楽しく拝見しました。
本当ですか!? ありがとうございます。あのような自由にしゃべれる環境はありがたいですね。
――では、『ツマミになる話』にスタジオメンバーとして参加したいという気持ちもありますか?
あの場に入れたら楽しいだろうなあとは思いますが、“猛者”たちがいらっしゃるので…。「話にオチをつけなくていい」と言われても、「つまんないやつ」と思われたくないので、ちょっと勇気がないです(笑)
――やはり「本音でハシゴ酒」の“飲み仲間”のポジションとは違うんですね。
「ハシゴ酒」はゲストの方がメインなので、その意見に対していろいろ言うことはできるのですが、自分が疑問に思っていることで皆さんが盛り上がるネタを提供できるだろうか…とかいろいろ考えたりしたら、ちょっと怖いですね。ナレーションで少し自分の感想を話すくらいの今が、ちょうどいいです(笑)
●山崎夕貴
1987年生まれ、岡山県出身。岡山大学卒業後、10年フジテレビジョンに入社し、『ヤマサキパン』『めざましテレビ』『ノンストップ!』『ダウンタウンなう』『フルタチさん』『とくダネ!』などを担当。現在は『人志松本の酒のツマミになる話』のナレーションのほか、『ワイドナショー』『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』『アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル』などに出演する。